江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

文学

いちめんのなのはな

風 景 山 村 暮 鳥 いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな かすかなるむぎぶえ いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのな…

七瀬ふたたび 

NHKのドラマ「七瀬ふたたび」を観た。蓮佛美沙子というヒロインがあまりにかわいかったので見とれていたよ。父は隣で「なんだかよくわからん」と言っていた。80歳にはなかなか理解しにくいかも知れない。でも、この小説自体は35年も前の作品なのであ…

源氏ロマン吟行会

4月20日、私は読売新聞社の主催した「源氏物語〜千年の時を超えて」シリーズ第四回俵万智の源氏ロマン吟行会という催しに参加するために京都、下鴨神社に出かけたのである。古典を教える教師らしく、少しは休日を自分の向上に役立てようと言う殊勝な心が…

ロビンズ・ネスト

京都に「ロビンズ・ネスト」という名のお店があるという話を聞いて、何人かの友人に頼んでみたところ、なんとそのお店の写真(閉店時だけど)を手に入れることができた。確かに「ROBBINS NEST」である。なぜこの名前が気になるのか。それはこの名前の店が私…

芥川賞を悲しむ

いつから芥川賞とはこんな陳腐なものになってしまったのか。少なくともそれが美しい日本語で書かれた文学の発展に寄与することはとうていあり得ないという感を強くしたのが、今回の「乳と卵」である。単行本ではなくて、文藝春秋に掲載されていた分を一気に…

放蕩無頼にあこがれて

高校生の頃、放蕩無頼という生き方にあこがれた。坂口安吾や太宰治を読み、その世界に耽溺しながらそうした破天荒な生き方をしたいと密かに願っていたのである。文学部というおよそ非生産的な世界に進学したことでその方面に一歩近づいたかに見えたが、卒業…

作家は裸ではなく作品で勝負すべき

ヤフトピで次のようなニュースを読んだ。 柳美里さんが新著表紙でフルヌード 11月20日9時27分配信 日刊スポーツ 人気作家柳美里さん(39)が、30日発売の新著「柳美里不幸全記録」(新潮社)の表紙で、フルヌードを披露している。写真集以外で女性作家が…

新釈「走れメロス」

気分が滅入るときはただただ笑い飛ばせるような本を読みたいということで、書店で手にとってそのまま買ってきた一冊。さっきたちまち読み終えた。 誰もが知ってる「走れメロス」の中の名場面を面白おかしくパロディにした作品が、なんと京都大学周辺を舞台に…

「リトル・バイ・リトル」島本理生

ある作家の本を読むと言うとき、発表順に読むべきだろうか。私は島本理生の作品で最初に読んだのは「ナラタージュ」である。その次に「シルエット (講談社文庫)」を読んだ。今回読んだ「リトル・バイ・リトル (講談社文庫)」で3作目である。 「 この作品を…

センセイの鞄

川上弘美の小説「センセイの鞄」がブックオフの100円均一のコーナーにあったので買った。以前に図書館で借りて読んだことがあったので、もう一度読み返すために改めて買うことにしたのある。並べてある写真は左からDVD、文庫本、単行本の順である。D…

DSで読む日本文学

トイザらスでこんな商品が売られてるのを発見した。(↓↓画像をクリックすると詳細情報が表示されます。) 日本文学の名作や、世界の名作がDSで読めてしまうのである。値段もそれらを全部買うのに比べればかなり安い。もちろん図書館に行けばどれも借りられ…

エプロンをかけためんどり

安房直子の作品を知ったのは、小学校の教科書に載ってる「きつねの窓」という作品を読んだのが最初である。それまで自分がこの作家を知らなかったことをとても残念に思い、近所の図書館の児童書のコーナーにあったのをたくさん読んだ。もし全作品を読みたい…

「papa told me」

これは素敵な父子家庭の物語である。ヒロインの知世は的場信吉という名の作家の娘である。まるで向田邦子の短編小説を読むような味わいの世界がそこに広がっていく。私はこれを読んでものすごく娘が欲しくなったことを思い出す。こんな賢い娘がいたら、どん…

ゆふすげびと

昨日に引き続いて立原道造について書く。写真は立原道造の恋人、水戸部アサイである。彼女は立原が勤めていた石本建築事務所の事務員だった。知り合った頃に19歳だった彼女は何度か立原に同行して信濃追分の油屋旅館に泊まっている。19歳と23歳・・・と考え…

爽やかな六月に

部活動をしている時、教室の窓から入ってくる風はとても涼しくて、6月になったというよりは5月の爽やかさを感じさせた。あまりに涼しくてもう六月になったんだなどという実感が湧かなかったのである。衣替えで生徒たちはみんな半袖の夏服になってるという…

「きつねの窓」安房直子

小学校の国語教科書にこの作品が掲載されているものがある。私のとても好きな作品だけに、それが教科書に載ってることは嬉しい。安房直子こそは宮沢賢治と比較できる唯一の存在だと私は勝手に評価している。きつねの窓 (おはなし名作絵本 27)作者: 安房直子,…

「帰途」田村隆一

はじめて勤務した学校で現代文を教えていた頃、教科書から離れて自分の好きな詩をプリントにして生徒に読ませることが何度かあった。そのときにこんな詩を紹介したことがあった。 言葉なんかおぼえるんじゃなかった 言葉のない世界 意味が意味にならない世界…

三浦しをん

勤務先の学園の図書館でこの本を借りて読んだ。まほろ駅前多田便利軒作者: 三浦しをん出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/03/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 114回この商品を含むブログ (374件) を見る うーん、なんとも言えない面白さで最後ま…

アメリカの夢

私が日頃愛読してるブログ「セックスなんてくそくらえ」の2月21日付のエントリー「アメリカの夢、アンナ・ニコル・スミスの死」の中に次のようなフレーズがありました。 たかだか胸の大小が経済格差を生み、人の人生を変えるという、至極あたりまえの事実…

氷点・続氷点

三浦綾子の作品はほとんど読んでいるのでもちろんこの二作も読んでいる。氷点を読んだのは高校生の時である。もしもこの陽子みたいな芯の強い素敵な女性が自分のそばにいれば絶対に好きになるのにと思っていたものだ。二晩連続のドラマではその陽子の役を石…

男組

近所のブックオフで「男組」を発見して、ついつい熱中して読んでしまった。なつかしいマンガに再会できた喜びを味わったのである。この「男組」の原作者は雁屋哲、「美味しんぼ」の原作者としてあまりにも有名ではあるが、その原点は意外なところにあったの…

坂口安吾Tシャツ

これはなかなか面白そうなTシャツですね。http://www.asahi.com/life/update/0708/002.htmlでも、「堕落バッジ」ってどんなんだろう? 格安価格で本を書う株式ランキング投票←ぜひクリックして下さい。1位に復帰(^_^)v 個人サイトランキング投票←こちらも…

『ミーナの行進』(小川洋子)

読み終えた後に不思議な幸福感にみたされたのである。いずれ日記の方で取り上げてみようと思う。もっと多くの人にこの作品を読んでもらいたいから。 格安価格で本を書う株式ランキング投票←ぜひクリックして下さい。1位に復帰(^_^)v 個人サイトランキング投…

ナラタージュ

「ナラタージュ」(島本理生)を買った。古本市場で525円だったことも理由の一つであるが、最初の方をちょっと立ち読みしたときに「上手い文章だな」とそのままひかれて読み進めたくなったことも理由である。恋愛をテーマにしているのだが、私の好きなジャン…

帰去来之辞

中国の詩人の中では陶淵明が特に好きだ。中でもこの詩がいい。冒頭の8句だけを引用する。 帰去来兮 田園将蕪胡不帰 既自以心為形役 奚惆悵而独悲 悟已往之不諌 知来者之可追 実迷塗其未遠 覚今是而昨非帰去来(かえり)なん いざ 田園 将(まさ)に蕪(あ)…

寺山修司

寺山修司の短歌を授業で取り上げた。 きみが歌うクロッカスの歌も新しき家具の一つに数えんとする この短歌は俵万智さんも「恋の歌100首」に取り上げている作品である。 ただ、授業で扱うには適さないが、私は彼の競馬に関する詩が好きだ。 さらば、テン…