七瀬ふたたび
NHKのドラマ「七瀬ふたたび」を観た。蓮佛美沙子というヒロインがあまりにかわいかったので見とれていたよ。父は隣で「なんだかよくわからん」と言っていた。80歳にはなかなか理解しにくいかも知れない。でも、この小説自体は35年も前の作品なのである。私は「家族八景」「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」と読んでいるが、3部作の最後の「エディプスの恋人」は確か高校生の時に、図書委員のナオミちゃんに借りて読んだのである。(ちなみにそのナオミちゃんは今某所の図書館で働いている。)作品としては「家族八景」が一番好きだが。そして「家族八景」ではあまりぱっとしない女の子だったのに、「七瀬ふたたび」では超美人になって登場するわけで、それぞれの作品の性格はかなり違う。「エディプスの恋人」ではかなり観念的な内容になっていたし。
3つの小説はそれぞれ3つの個性を持っているわけであり、私は3つとも好きなのだが、その3つの違いというのは筒井康隆の文学の一つの方向性みたいなものとも関係してると思う。「家族八景」はより文学臭が強いし、「七瀬ふたたび」は娯楽作品になってると思うし、「エディプスの恋人」はSF小説らしくてマニアックなものになっていたと思うのである。
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