センセイの鞄
川上弘美の小説「センセイの鞄」がブックオフの100円均一のコーナーにあったので買った。以前に図書館で借りて読んだことがあったので、もう一度読み返すために改めて買うことにしたのある。並べてある写真は左からDVD、文庫本、単行本の順である。DVDになってるのはこの作品が小泉今日子、柄本明主演でドラマ化されたからである。
38歳のツキコさんとおそらくは70代と思われるセンセイは居酒屋で会ってからの飲み友達である。もと国語教師のセンセイと、そのセンセイの若い男性にはない不思議な部分にひかれるようになったツキコさんの静かな時間を描く。30以上の年齢差のある恋愛のお話である。私がこの作品を好きなのは、自分が70代になった時にどんなおっさんになっているかということに興味があるからだ。この作品のセンセイのようにほどよく枯れた上品な老人になれてるのか、それともどうしようもない不良老人になってるのか、その前に死ぬのか。
旅路はるけくさまよへば
破れし衣の寒けきに
こよひ朗らのそらにして
いとど心痛むかな 伊良子清白
読み終えた後で、もう一度最初から読み返したくなった。これは「博士の愛した数式」を読んだときと同じ気分だったということだ。
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