江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

氷点・続氷点

 三浦綾子の作品はほとんど読んでいるのでもちろんこの二作も読んでいる。氷点を読んだのは高校生の時である。もしもこの陽子みたいな芯の強い素敵な女性が自分のそばにいれば絶対に好きになるのにと思っていたものだ。二晩連続のドラマではその陽子の役を石原さとみがやっていた。これはまあ適役かと。継母を飯島直子、これもまあそれなりに冷酷さをうまく演じていたかと。このドラマの最大の配役ミスは、父親役の仲村トオルである。これはだめだ。苦悩が全然顔に現れてこない。それは自分がこの仲村トオルという俳優を好きではないせいかも知れない。以前に小泉今日子の夫の役をしたときも私はかなり不満だった。
 氷点のストーリーは実によくできている。それを思うと、続氷点は余分だ。この物語を書くことで三浦綾子はそれぞれの登場人物の生になんらかの決着を付けたかったのかも知れない。しかし、それは不要だったと私は思っている。やっぱり陽子は殺人犯の娘でないと、そうでなかったからと継母が急に接し方を変えてそれでおしまいというのには納得いかないのだ。自分が作者なら、陽子はやはり殺人犯の娘であり、それを知って自分の命を絶つところで物語を終わらせる。しかし、そうした残酷で救いのない小説は日本では好まれず、読者はどこかに救いを求めてるのかも知れない。だから赤ずきんは狼の腹を割いて脱出するのである。 




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