江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

父と暮らせば22

 「父と暮らせば」シリーズをまとめて読む

 父はかなり元気になった。といってもまだICUにいる。そこで身動き取れない状態で横たわっているのである。
いつ様態が急変しないとも限らない。そういうわけで落ち着くまでまだそこで様子を見るということらしい。昼間に付き添った妻に向かって「退屈だから本が読みたい」などと言ったらしい。一般病棟に移るまでそれは無理だ。私は仕事が終わってから病院に寄ったが、医師の話では食事もかなりとれるようになったらしい。父に「何食べた?」と聞くと一言「病院のメシはまずい」だった。心筋梗塞ならかなりの痛みを伴うこともあるらしい。それで父に「痛くなかったのか」と訊いてみたが、痛みはなかったという。ただ急に息苦しくなってしまうことがあって、そんなときはしばらくじっとしていると落ち着いたのでそれで放置していたという。それが前兆だったことは間違いない。
 もしも昨日の朝倒れたとき、父が一人暮らしで発見が遅れていれば危なかっただろうと思う。老人の一人暮らしが怖いのはそういう可能性だ。そう考えると私と一緒に暮らしていたことは幸いだったのかも知れない。医師は「もう一日様子を見ます」と語っていた。一般病棟に移れたら、本を持っていってあげようと思った。
 
投票ありがとうございます。(←ブログランキング投票ボタンです。5/7 21:36現在で93位です。)



恋人にはマウスを贈ろうキャンペーン中!
格安価格で本を書う
株式ランキング投票←ぜひクリックして下さい。5位につけています。
個人サイトランキング投票←堂々の2位です!