江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

手紙の持つ力

exajoe2009-10-20

 高校生や大学生の頃、自分はよく手紙を書いた。その頃の自分はきっと、自分で自分の書く文章に酔っていたのだと思う。きっと世の中には100%のラブレターというものが存在し、その手紙を読んだら全然なんとも思ってなかった相手に対して好意をいだくようになるという魔法の手紙というのものがきっとあるんだと思っていたのだ。手紙によって真摯な思いを打ち明ければきっと叶うと思っていたのだ。なんという誤解だろうか。
 それまでなんの接点もない男女が、いきなり「告白」という手段で恋人になれるわけではないように、どんな手紙であってもその前にちゃんと手順を踏まないと効果がない。しかし自分は手紙の効果を信じてずっと書き続けたのだった。
 片想いの相手であっても、ずっと手紙で想いを伝え続ければきっと叶うのだと思っていたし、自分の書く手紙にはそれだけの価値があると思っていた。なんと傲慢な発想だったのだろうか。
 しかしそんな私の思い込みの激しい手紙に対してこんな返事を書いて私を打ち砕いた女性がいた。「恋愛は勉強やスポーツとは違って、努力したら必ずうまくいくというものではありません。わたしはあなたを愛していません」全くその通りなのだ。絶対の不可能に向かっていくら手紙を書いても徒労だ。だったら自分のこの「手紙を書く」という武器は、可能性のある相手にちゃんと使えばいいわけだ。
 でも考えたら恋文以外の手紙も良く書いていた。クラブの後輩に手紙を書き、同志社大学に通うもと同級生の女性に手紙を書き、旅先で知り合った奈良女子大の一つ年上の女の子に手紙を書き、平戸で知り合った2つ年上の北海道教育大の女性に手紙を書いた。かなり長文のその手紙は、時に哲学的であり、時に自分の読んだ本の感想であり、時に身辺雑記であった。たまにその手紙は女性の母親に読まれたりしていたらしい。今思うと赤面であるが、それが恋文でなかったのは幸いだったかも知れない。
 自分がこれまでに書いたおよそ1000通以上の手紙は今はどこでどうなってるのだろうか。自分が死んだ後で「江草乗書簡集」なんてものが全集に収録されて大勢の人に読まれるかと思うと恥ずかしい。お願いだから早く捨ててください。

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