江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

狭山池博物館というハコモノ

exajoe2008-09-14

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 3連休ということで、大阪府の誇る税金無駄遣いのハコモノの代表、狭山池博物館を視察した。ブログのネタにするためにわざわざ写真を撮りにいったのである。それにしてもこの豪華なハコモノを建設するのにいったい何百億円かかったのだろうか。200億くらいはかけたのだろうか。設計はあの自慰野郎の安藤忠雄である。どこの何様か知らないが、こいつが自己満足で作らせるこの意味不明の巨大なコンクリート打ち放しの構造物のためにいったいどれほど余分に税金のゼニが使われるのだろうか。税金で作らせるお馬鹿なハコモノだからこそ安藤忠雄の出番なのである。もしも民間企業が建てるなら、ちゃんと採算性を考えて作らせるからこんな無駄な空間の使い方はしないし、こんな意味不明の建物は造らせないはずである。
 入り口のところには巨大な水の壁がある。壮観である。来場者はいきなりこの意味不明の水のカーテンに圧倒される。いったい何なんだこれは。

 建物の外壁部分を覆う巨大なカーテンのように、大量の水が流れている。おばはんたちが「わあ!マイナスイオンいっぱいだわ!」と喜びそうな水の流れである。水はかなりきれいだったので、きっと浄化装置をしっかりと働かせているのだろう。それにしてもこの滝にはさまれた内庭部分「危険につき立ち入り禁止」となっている。なぜこんないい場所を親水空間として開放してやらないのだろうか。きっと近所の子どもたちがみんな遊びに来るだろう。しかし、水の事故が起きた時に責任が取れないということなのだろうか。これだけの圧倒的な水量でありながら、もちろん人工の空間なのでそこに水辺の生き物とかがいるわけでもない。亀がいたりお魚なんかが泳いでるとまた面白いのかも知れないけど(笑)。

 水量はとにかく大変なモノである。おそらく循環してるわけだから水が無駄に消費されてるわけではないと思うが、それにしてもこの落下してくる水をポンプでくみ上げているだけでもかなり電気代がかかりそうな気がしてならない。もちろん夜間は止めてるだろうけど。一分間に1トンくらいの水量だろうか。とにかく線ではなくて面の形で滝のように落下してるのでかなりの水量と思うのである。本当にぜいたくである。全国の自治体の中には豪華な噴水を作ってももったいないので水を出すのをやめたりしてるところもある。同じ大阪府立でも「近つ飛鳥博物館」「の方は確か玄関のところの水が止まっていたような気がする。むこうもゼニがないのだろう。WEBサイトの貧弱さをみればその窮乏ぶりが感じられる。

 入り口に入る前にこの謎のスペースが存在している。けっこう広い。ただの空きスペースだが、申し訳なさそうに灰皿が置いてあったので、もしかしたら喫煙場所ということなのかも知れない。それにしても無駄である。しかし、この建物は言ってみればすべてが無駄なのだから、この一角が無駄だと取り立てて言うのは愚かなことである。もしかしたらここに「遠足」とかでやってくる学校が、このスペースを使って整列や点呼をしてるのかも知れないが。確かにここ以外にそういう場所はない。それ以前にここに遠足でやってくる学校がそもそもあるのかと思うのだが。きっと生徒たちのブーイングの嵐に出会うだろうから。
 さて、すべてが無駄なその建物の回りを眺めていてもいつまでたっても中には入れない。そういうわけで入り口へと向かう。

 このヘンテコなベロみたいなひさしのついた部分に入り口があり、その前に円形の広場があり、バリアフリーということで車いすの方がぐるっと回って入るための回廊が周囲を取り巻くようになっている。単なる入り口をどうしてこんな作り方をするのか理解に苦しむのである。いちいち階段を上がってこの入り口に到達するようになってるのだが。もちろん車いすの方はかなり長いスロープを一周して入り口にたどり着くのである。そうするとその前の円形広場はいったい何の意味があるのか。これもまた学校団体が来たときに集合のための点呼場所になるのか。あるいはここに座って弁当でも食うための場所なのか。
 そろそろ内部の紹介に移ろう。

 この巨大な壁みたいのがここのメインの展示物である。これは狭山池の北側堤防をスライスした断面なのである。こうして断面にすれば、時代ごとに築かれた部分がわかり、またその堤防の内部がどんな構造になっていたかもわかる。ここで興味深いのはその盛り土が敷葉工法と呼ばれる、枝付きの葉をたくさん土の間に挟んだ構造になってるということなのだ。この敷葉部分が余分な水分を排出し、また堤防が崩れることを防いだとある。また同様の工法は朝鮮半島や中国にも存在したという。この壁みたいなのがここでは最大の展示物なのである。これ以外はオマケみたいなものである。しかし、この壁をこういう形で保存するのにいったいどれほどの費用がかかったのかとオレは思ってしまうのである。この壁を収納することがこの博物館の目的である。もちろんいくつかの内容説明のための小さな展示物も存在するのだが。

 画面にタッチすると説明が流れ、アニメーションなどで解説されたり、樋として使われていた木材の加工方法や接合方法が詳しく説明されていたり、また関係書籍を集めた図書コーナーがあったり、そこには自習するのに最適な机があったりするのである。この狭山池博物館は入場無料なので、それこそここを無料の勉強部屋にしてる人だっているかも知れない。もしも自分がご近所に住んでいれば、きっとこのスペースにノートパソコンを持ち込んで過ごしそうな気がするのである。それにしてもなんと贅沢な空間だろうか。
 ここには喫茶室も付属している。障害者の作業所と提携してるようで、入所者の方も喫茶室で働いておられるし、そこで作られたものの販売スペースもある。また喫茶、食事メニューとも激安である。手作りプリンは100円!だし、カレーライスは450円、飲み物も300円程度である。売られているものもいかにも手作りという感じの焼き物の小皿が3枚セットで100円とかだからかなり安い。大きさが不揃いなのがなんだか味があっていいのである。プリンも美味しかったのである。

 そういうわけで、この狭山池博物館、入場無料ということで何のための施設なのかさっぱりわからないのだが、これが存在することで大阪府は維持費としてかなりの金額を支出することになるわけである。ここに勤務する学芸員たちの給与、館長の給与、そしてあの水のカーテンを維持するために必要な電気代、巨大な施設の外観にカビが生えたりしないように維持するための清掃代・・・いったいいくら掛かるのだろうか。私は貧乏性なのでそれがとても気になるのである。ここの無料というのは徹底していて、駐車場だって無料である。とにかくここを見学するのには全くゼニはいらないのである。公共交通機関で行くなら南海高野線狭山市駅で降りて、そこから徒歩10分くらいだろうか。かつてはそこに狭山遊園という南海電鉄の関連施設の遊園地が存在したのだが、今はその跡地には狭山池を見下ろす巨大なマンションが建っている。その横から池を1/6ほど回ると、この狭山池博物館にたどり着く。
 博物館のすぐ南側が池の堤となっていて、そこはとても眺めのいい場所になっている。狭山池も見下ろせるし、北側を観れば大阪平野を一望できるのである。

 この写真の左端にちょこっと見えてるのが、遊園地跡地に開発された巨大マンションである。池はもちろんかなり広い。確かここは大阪府で最大のため池だったと思う。(久米田池の方が大きかったかな?)堤防がしっかりと補強されて、今は洪水時の遊水池の役割も果たすようである。この堤の上の遊歩道はきれいに整備されていて、狭山池の周囲を一周することができる。全周を歩いたら何時間かかるのだろうか?

 結論から言うならば、オレはこの狭山池博物館の館長になりたい。この巨大な意味不明の建造物を自分の城にして、そこで日がな一日読書したりネットしたりしながら余生を過ごせればと思うのである。これが自分の家ならば・・・と思うのだ。さて、どうすればその夢は叶うのだろうか。株式投資で貯めたゼニでこの施設を購入したいと申し出ればいいのだろうか。しかし、維持費はいったいどれくらいかかるのだろうか。

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