あさのあつこの時代小説 - 江草乗の「大人の物欲写真日記」

　私の勤務している学校の図書館は本当に充実している。新刊はテーブルの上やカウンターの所に並べてあるのだが、そこでこの本を見つけたのである。この人が時代小説を書いてるなんて知らなかった・・・　さっそく借りて読むことにした。読んでみてびっくりした。

待ってる橘屋草子

作者: あさのあつこ
出版社/メーカー: 講談社
発売日: 2009/02/05
メディア: 単行本
クリック: 3回
この商品を含むブログ (14件) を見る

　心理描写が巧みだと彼女の小説を読んでいつも思っていたけど、それは時代小説でも変わりない。今回は江戸時代の市井の人々の姿をいきいきと描くその内容の面白さに引き込まれてどんどん読まされてしまったのである。
　そして、この本は確実に泣ける。読者を泣かせるだけの中味がある。
　時代を超えて不変な親子の情愛、それを淡々と描くあさのあつこの文章に不覚にも泣かされてしまったぜ。

　そうそう、この本が話題になってるが