黒岩重吾の歴史小説
ブックオフで105円コーナーに黒岩重吾のハードカバーがあった。ちゃんと上下そろっていたのでさっそく購入したのである。まだ読んでいなかったので。黒岩重吾の歴史小説と言えばここに並べたように無数にあるのだが、かつて古代史のロマンを感じ、大学で学んでいた自分にとってかなり楽しめる読み物でもある。
大学の時の古代史の先生は岸俊男教授だった。私が「芝蘭(しらん)」という言葉の意味を答えられなかったとき、「江草は芝蘭を知らんのか」とダジャレをおっしゃったことを思い出す。
歴史を専攻しながらも結局は歴史で食べていくと言うことにはならず、それどころか歴史の教員にもならずに国語の教師として教壇に立つようになったわけで、自分は日本史の研究を志す人々にとって垂涎の的であった専攻に所属しながらも、その価値を活かすことがなかった大馬鹿野郎である。このことに関しては本当に申し訳なく思うのである。今頃になって古代史に興味があると言ってももう遅すぎるのである。どうせならもっとこういう本を大学生の時に読んでおきたかった。いや、そのころにはまだ出ていないや。
自分が歴史を専攻したのは、歴史小説が書けるような物書きになりたかったからであり、ところがそのための修行をちゃんと積まなかったためにせっかくのチャンスは失われてしまったのである。今、不勉強な私には信じられないような豊富な知識と資料を駆使して数多の古代史ものが書かれるようになった。結局自分が手に入れたのはそれらを読むという楽しみだけなんだが。
古代史の世界の登場人物で興味があるのはやはり有馬皇子である。
岩代の 浜松が枝を 引き結び ま幸くあらば また帰り見む
彼は中大兄皇子から謀反の疑いを掛けられて処刑されるのだが、それはまだ19歳の時であった。
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