四字熟Ｇｏ！

　大相撲の大関昇進にちなんで出てくる四字熟語、いつも知らないものが出てくる。今回の「万里一空」というのも残念ながら知らなかった。国語を教える教員としてなんだか恥ずかしかったのである。

琴奨菊が大関昇進！注目の四字熟語は「万理一空」2011.09.28
　日本相撲協会は２８日午前、東京・両国国技館で九州場所（１１月１３日初日・福岡国際センター）の番付編成会議と理事会を開き、東関脇琴奨菊（２７）の大関昇進を満場一致で決めた。日本人大関の誕生は、２００７年名古屋場所後に昇進した同じ佐渡ケ嶽部屋の琴光喜以来、４年ぶり。
　相撲協会は千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋へ二所ノ関理事（元関脇金剛）と峰崎親方（元幕内三杉磯）を派遣し、昇進を伝達。琴奨菊は「大関の地位を汚さぬよう、『万理一空（ばんりいっくう）』の境地を求めて日々努力、精進いたします」と口上を述べた。
　知人と相談して決めた「万理一空」の四字熟語。「どんな理論も一つの理論につながり、努力と心が交わった先に大関がある」と説明した。相撲の道に導いてくれた亡き祖父・一男さんの名から１字を取り、剣豪、宮本武蔵の著書「五輪書」を参考にしたという。
　【万理一空】江戸時代の剣豪、宮本武蔵が「五輪書」で記した精神的な境地。「全ての物事は一つの空の下で起こっていると冷静に捉えること」と解釈される。現代では転じて、「目標に向けて物事に動じず、迷いなく努力を続ける」などの意味で使われる。

　そうか、「五輪書」にあったのか。「五輪書」は読んだけどこの四字熟語は記憶に残ってなかった・・・
　四字熟語をちゃんと勉強したいという方は多いはずだ。北花田のイオンモールにある紀伊国屋では最近出た四字熟語の本が平積みになっていた。ｐｏｐの「四時熟Ｇｏ」というのがなんだか面白かったのである。実はこの「会話で覚える四字熟語」という本は発売された直後に読んでいたのだが、けっこう知らなかった四字熟語があって勉強になった。まだまだ自己の不勉強を思い知らされたのである。ただ、そんな難解な四字熟語使わんやろ！と思わず突っ込みながら読んだのだが。お勉強に役立つこの本はなんと全国高等学校国語教育連合会推薦図書である。

会話で覚える四字熟語 (京都書房ことのは新書)

明日から使える慣用句 (京都書房ことのは新書)

　これは毎日新聞の紹介記事である。

ことのは新書：イマドキ会話で正しい言葉学ぶ−−伏見の出版社　／京都
　◇会話で覚える四字熟語、明日から使える慣用句
　「俺って質実剛健で剛毅木訥（ごうきぼくとつ）なタイプかな？」「軽佻浮薄（けいちょうふはく）じゃないの？」−−。四字熟語をちりばめた会話文で物語を展開させ、使い方をイメージしやすくなるような新書「会話で覚える四字熟語」（新稲法子著）が伏見区の教育出版社「京都書房」から出版された。【石村綾子】
　四字熟語を羅列して解説する本は多いが、「会話で」は、英会話のテキストのように、イマドキの会話を楽しみながら正しい言葉を使いこなせることを目指すユニークな仕立てになっている。外国語を学ぶとき、単に暗記するより、使う場面を想定して覚えるほうが早く習得できることを参考にしたという。
　高校２年で柔道部に所属する男子学生を主人公に、仲間やライバル校の生徒らが登場する。挿絵や登場人物の相関図に少女漫画をあしらい、親しみやすい雰囲気になっている。
　四字熟語４００語を収録。索引を巻末に付けているので、辞書のようにも使える。
　同社は高校国語の副読本が主力商品。時岡伸行社長（５２）が「高校生が初めて手に取る新書に挑戦したい」と考え、正しい日本語を楽しみながら使いこなせるようになる新書シリーズを出すことになった。シリーズは「ことのは新書」と名づけ、第１弾として「会話で覚える四字熟語」と「明日から使える慣用句」を出版した。
　慣用句は、誤りやすい使い方を直したり、三択形式で正しい意味を選んだり、クイズのように楽しみながら親しめる工夫をこらしている。１２月には、ことわざと敬語の２冊を出す予定にしている。
　時岡社長は「高校の先生から『おもしろい本ができたね』と好評です。高校生はじめ、多くの人が正しい言葉を楽しむきっかけになれば」と話している。
　「会話で覚える四字熟語」と「明日から使える慣用句」は、いずれも定価７７７円。問い合わせは京都書房（０７５・６４７・０１２１）。
毎日新聞　2011年9月22日　地方版

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