この命、義に捧ぐ~台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡~
終戦時、満州にいた在留邦人たちは関東軍に見捨てられたために多くの犠牲者を出したが、内蒙古では在留邦人4万人を守るために、侵攻してくるソ連軍との間に激しい戦闘があったという。それを指揮したのが、北支那方面軍司令官だった根本博中将である。
『理由の如何を問わず、陣地に侵入するソ軍は断乎之を撃滅すべし。これに対する責任は一切司令官が負う』
戦わずに真っ先に逃げ出した関東軍の連中とは大違いである。抗戦したことで罪に問われるならば自分が腹を切ればいいだけだと根本将軍は語ったらしい。
その根本博中将は、昭和24年9月に密かに台湾に渡り、中国名「林保源」となって蒋介石の国民党軍の軍顧問を勤め、中国人民解放軍に大打撃を与えたという。
インドネシア独立のために戦った旧日本軍人もいた。こうして義のために戦ったサムライたちのことをどうして教科書は書かないのか。それこそ、日本人が誇るべき民族の歴史ではないのか。
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