江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

父と暮らせば41(WTCタワーに行く)

exajoe2009-10-05


 「父と暮らせば」シリーズをまとめて読む!

 父を連れてWTCタワーに出かけた。父が「住之江公園のその先の埋め立て地のあたり、今はどうなってるのかな?」と訊いてきたので、「そこにあるのが府庁移転のWTCタワーやん!」と説明したのである。しかし、一度見せてみるのが一番と思って父を連れて行くことにしたのである。
 わが家からWTCタワーまではクルマでゆっくり走って約40分くらいである。途中、住之江公園のオスカードリームの横を通過した。大阪市の馬鹿事業の一つである。フェスゲだけではなくてこういう破綻した事業の清算を抱えて大阪市はどうなっていくのだろうか。
 その破綻事業のATCとWTCを同時に救済するのが府庁移転である。今日、WTCタワー周辺を歩いていて特にそう思ったのだ。

 クルマをWTC地下のタイムズに駐める。30分200円、少し高い。そこから人気のない通路を歩いてエレベーターへ行く。かなりわかりにくい通路の配置である。犯罪が起きそうな場所だ。昔ここの駐車場で車上荒らしにあったことを思い出した。1Fに出ると、展望台に入るチケットを買う。大人800円老人500円かな〜り高い。一人300円が妥当だと思う。
 エレベーターは80秒で一気に52Fまで上昇する。そこからエスカレーターを乗り継いで55Fの展望台まで進む。絶景である。一巡すると四方の景色が楽しめるのである。父は大阪市内の方を眺めながらいろいろと私に質問してきたので、私も指さしながら「あれが木津川」「あのIKEAと書いてある向こうのあたりが大正区鶴町」「あそこの赤と青の建物が海遊館」「あのへんがUSJ」などと説明したのである。上から眺める夢洲舞洲には本当に何もない。ただの真平らな土地が広がってるだけである。

 しかし、父はなかなかご満悦だった。「ここは大阪の中心にふさわしい」「ここが府庁になれば大阪は発展する!」と断言していた。私はどちらかというとたくさんある飲食店がどこもガラガラなのが気になったのだが、もしも府庁が移転してくればこれらの店はみんな大盛況となるだろう。そうなればWTCや隣のATCは逆に人気スポットになって、黒字になるかも知れない。このまま放置すればATCは閑古鳥が鳴いて崩壊してしまう。たとえばりんくうタウンにはアウトレットモールがあって客がたくさん詰めかけているが、どうせならそういう施設はここに持ってくるべきだ。とにかく人が来ないとあらゆるビジネスがどうにもならないのである。その点、この咲洲地区には交通インフラはちゃんと整備されているので後は府庁のような巨大なハコを持ってくるだけでいいのである。それにしても客の全然いない「鶴橋風月」なんて初めて見たよ。「梅の花」という人気店があるが、あそこもOCATの店はガラガラだったっけ。

 父は何度か私に「電車ならどうやって行けばいいのか」と聞いてきたが、電車で行くときっと降りてから迷ってしまっただろう。こんなややこしい場所にはやはり私が連れてきてやって正解だった。上から見た風景だって、どこに何があるのか私がついて説明してあげないと、あまりに変わってしまっていて父にはわからなかったはずである。父が丁稚奉公していた戦前の頃の面影なんてどこにもないのだから。
 帰りの車の中で父は何度も「今日はよかったわ!」と連発していたので私も嬉しくなった。 

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