朝顔に飲み込まれる家・・・

　琉球朝顔がどんどん拡大してわが家を飲み込んでいく。もしもわが家がある日突然一家蒸発して、そのままこの家が放置されたとしたら、数年後には家の形をした巨大な朝顔の山になってるような気がする。なんという成長力なんだろうか。しかも花の咲いてる期間が長いのである。毎年５月くらいから１１月くらいまでずっと咲いてる。一年の内、半分くらいは咲いてるという計算になる。
　この成長力というのはたいへんなもので、光を求めてつるはどんどん伸びるから恐ろしい。床下にも伸びていたのである。何ｍも伸びて小さな灯りを発見するとそこから出ようとして伸びてくる。気がつかないうちにわが家の床下はこのつるに埋め尽くされるかも知れない。
　こういう植物をたとえば高速道路の高架下の空き地に植えればどうなるだろうか。たちまち高架下はこのつるに埋め尽くされるだろう。
　緑化というのが整然とした見栄えのいい状態を目指すのか、どんな雑草でもいいからただ植物があるという状態を目指すのか、人それぞれに考え方はあると思う。ただ何にも生えてない広大な空き地を見ると、たとえ雑草でもいっぱいに何か茂ってる方がいいような気がするのである。それは高速道路の道路脇の斜面であるとか、ＩＣの部分の道路と道路の間の隙間とかである。そんなところに植える植物にふさわしいのは何だろうか。伸びすぎるものは道路にはみ出してくるからまたその掃除が大変になるだろうなと思う。そして下手に外来種を入れれば生態系の破壊につながるわけで、そういう緑化というのはこれからどんな工夫がなされていくのだろうかと私は興味を持っている。

日光種苗　琉球あさがお苗

　そういえば中国では山に緑のペンキを塗って「緑化」していたなあと思い出した。緑色のスプレーを芝生に撒布していたこともあったっけ。

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