江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

京都で生活 一人暮らしの思い出

 男が一人暮らししている部屋に入るということは、かなり危険なことである。そんなこと今の私には常識なんだが、少なくとも大学生の頃の私にはちっとも常識ではなくて、千載一遇のチャンスを数多く逃している。
 また、同様に女性の一人暮らしの部屋に入れてもらえるということはかなりラッキーなことである。少なくともそんなチャンスがあればしっかりとモノにすべきだということは今の私には常識なんだが、学生時代の私はそんなことわかっていなかった。
 私の住んでいたアパートの隣の部屋には、京都女子大に通う「お嬢さん」が住んでいた。いちおう「お嬢さん」とつけるが、彼女には男が居た。その男は夜になるとやってくる。そしてしばらく経つと隣の部屋から怪しげな雰囲気が漏れてきて、嬌声が聞こえる。そんな時、私は何も手につかずにただ呆然として、隣の部屋の物音を聞いていた。
 18歳の若者にとって、それは一種の拷問だ。
 今ならあのときの物音がすべてどのような現象なのか説明できる。しかし、当時のまだ童貞だった自分には、すべてが謎の世界だった。
 その女子大生の部屋にだけ、窓には頑丈な格子がはめられていた。ちょうどそのころ、東京で清泉女子大に通う女子大生が警官にレイプされて殺されるという事件が起きていて、心配したそのお嬢さんの父親は、わざわざその格子を取り付けたという。
 まさか、自分の娘が毎晩ドアを開いて男を迎え入れて、あんなことやこんなことをしていたなんて、その父親は夢にも思わなかっただろう。
 そのお嬢さんは、風吹ジュンに似ていた。