「諏訪湖祭」小口一策 - 江草乗の「大人の物欲写真日記」

　この曲の収録されたＬＰレコードを持っている。小口一策さんの「首途」というタイトルのそのアルバムを私は京大生協で注文して買った。今はレコードを再生するプレーヤー自体を持っていないので聴けなかったのだが。
　「高校教師」というドラマの主題歌に森田童子の曲が使われたように、いつか誰かが諏訪を舞台にした映画やドラマを製作して、そのときにこの名曲が選ばれることをひそかに願っている。ちなみに私はこの曲の歌詞を暗唱できるくらいに覚えてるのだが、この曲の入っているカラオケ屋はない。あれば歌いたいのである。

　諏訪湖祭　（詞・曲　小口一策）
　いつかきみと来るはずだった　旧のお盆の諏訪湖祭り
　あんなに降ってた夕立もあがり　藍色の空が広がります
　雨上がりの風に乗って　波のように寄せては返す
　ざわめきの中に　きみの声を　探してみます
　花火の前のひとときは　とてもひとりじゃさみしすぎます
　だからいますぐ帰ってきませんか　
　きみが去った時と同じままのふるさとへ　帰ってきませんか
　諏訪湖祭りのはじまり告げる　スターマインの七色が
　湖染めて　きみへの想い　鮮やかに彩ります
　空ではじけた火の粉の群れが　ゆらめきながら落ちてくる
　わずかな時の流れの中で　思い出みんな拾い集めて
　次の花火が上がる前に　きみと二人で刻んだ日々を
　けむりにかすむ　大空高く　描いてみます
　花火のように恋はいつでも　とてもはかなく終わってしまいます
　だから今すぐ帰ってきませんか　
　きみが去った時と同じままのふるさとへ　帰ってきませんか
　諏訪湖祭りの終わりを告げる　ナイヤガラの最後の
　火花が落ちて吹く風はもう　秋の香りです