高速道路を造っています
阪神高速道路の大和川線の工事が行われている。この大和川線というのは、西名阪道路と阪神高速と近畿自動車道を接続する松原ＪＣＴのところから西へ、堺方面に一直線に伸びて、その途中で阪神高速堺線や湾岸線と接続するという計画である。堺浜にできたシャープの工場なんかがある埋め立て地のところに一直線に伸びてくるのだという。この道路の価値はあるのか？
私がこの大和川線を利用する可能性はほとんどない。だから自分にとっては全く意味のない道路であり、その道路の建設費負担のために阪神高速の料金が値上げになるなんてことはとうてい許し難いのである。もっとも自分にとっては無関係であっても、世間の多くの人々にとっては役立つものかも知れないのだが。
名古屋から西名阪をとおって大阪に入り、そこから神戸を通過して西に向かう場合、今なら近畿自動車道経由で中国道を走ることになる。しかし、この大和川線というオプションが完成すれば、大和川線→湾岸線というルートで神戸に入ることが可能になるわけだ。中国道の西宮北の大渋滞を回避するという意味でこの新ルートを利用する人も増えるかも知れない。もっとも料金はこの大和川線経由の方がかかりそうである。
大和川線のもう一つの特徴は地下式ということである。途中で近鉄南大阪線と交差するのだが、その部分ではかなり地底の深いところを通過するのである。それ以外もトンネルで抜けていく箇所が大半である。用地買収の困難さと、地上に与える騒音の少なさなどの理由でそうした方式が選ばれてるわけだが、もしもその地底で大事故なんてことになればどうやって救出するのだろうか。大和川が洪水で氾濫して、高速道路のトンネルが水没したらどうするのだろうか。そんな大水害が１９８２年夏にあったことを思い出す。あのとき、松原市の半分くらいが水没したはずだ。
走行中のトンネルに洪水が流れ込んだら、多くのドライバーが溺死するしかない。そのあたりの対策はあるのだろうか。
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