花束
もしも自分が一人暮らしのただのオッサンだったら、こういう花束をもらってもかなり困っただろうなと思うのである。幸いなことにわが家では妻も母も花が大好きなので、持ち帰って渡したらとても喜んで、いそいそと飾っているのである。でも、車だから持ち帰るのもなんでもないけれど、これが電車ならかなり面倒だろうなと思うのである。卒業式とかで花束をもらった人は、それが大きければ大きいほど、電車の中で抱えて苦労するに違いないと思うのである。
石川啄木は金田一京助からお金を援助してもらった。それは奥さんの節子さんのことを思ってのお金だったのに啄木はなぜかそれで花を買ってしまうのである。本当ならお米を買わなければならないはずのお金で花を買って、しかもそれを友人に見せる。なんて破滅的なヤツだと思うが、それが啄木なんだろう。
友がみな我より偉く見ゆる日よ
花を買ひ来て
妻と親しむ
食べるお米もないのに花を買ってしまう人間のそのめちゃくちゃさを私は愛する。啄木はやっぱりただ者ではないと思うのである。私のような常識人はとうていそのレベルには到達できない。しかし、夫が啄木だったら女性はどうしようもなく不幸だと思うのである。
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