ベッドの上で11
今日やっと退院である。昨日、看護師長の方が部屋に来て、入院費の概算のメモをくれたが、なんと１３万円もしていた。どっひゃ〜！である。でもまあカードで払えばいいかと思っていたら「現金しかだめ」ということだった。あわてて妻に電話する。それにしてもこれだけの規模の新しい病院でクレジットカード払いができないなんて、なんて時代遅れなんだと腹が立つ。 （もうここには２度と来ないぞ！）
これが最後の朝食である。
今テレビで新潟県の産業について特集している。金属加工の中小企業が数多くあるわけだが、その技術力に驚く。なんとアイポッドの鏡面の金属ケースもこんなところで作っていたのか。燕市と言えばフォークやスプーンの産地として有名なんだが、そこで世界トップクラスの職人技があるというのはすばらしいことである。これでいただいたテレビカードもちょうど使い切ることができた。なぜ燕市の金属加工がすごいかというと、職人業＋経営感覚だということだった。職人的な技術に、今何を作れば売れるのかということがプラスされるのだという。マグネシウム合金やチタンの名刺入れは私が欲しくなったよ。
母がクルマで迎えに来てくれたが、帰りは私が運転した。７４歳の母よりも自分の運転の方がきっとマシだと思ったからだが、いちおうちゃんと走れた。そんなこと、たった１１日間のことなんだから当然だが。
ただ、どうも身体がだるい。そして疲れやすい。妻の話では、ずっとベッドのところにいて運動しなかったから筋肉が落ちたのだという。そういうわけでまた本格的に仕事するには時間がかかりそうである。
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