ベッドの上で７
すぐに終わるだろうと思ってつけたこの「ベッドの上で」というタイトル、思いの外長引きそうである。というのは今日、担当医の先生に朝逢ったときに「退院までどれくらいですか」と聞いたら、「一週間はかかる」と言われてしまったからである。明日にでも出られると思っていただけに愕然としているのだ。なんてことだ！前は５日で出してくれたのに・・・・ と病院による違いに驚いているのである。というわけで当分の間このタイトルが続くのである。もう元気なので、点滴でつながれてるのがいやなのである。自分で栄養も摂れるし、こんなもの必要ないと点滴チューブを見て思うのである。
さすがに最初の食事はおかゆだった。それに牛乳や具を細かく刻んだみそ汁である。こういうものから徐々によくなっていくのだろうなあ。でも嫌いなものが出たらどうしよう。そのときは喰えないからきっと空腹だろうなあ。こっそりとメロンパンなんかを喰ったりして・・・っていったいどうやって入手するのか。どうやら病院内には売店が存在しないのである。外に出ればコンビニがあると母が話していたのだが。
こうしてパソコンに向かっていて、「仕事をしていない」ということはそれこそ２４時間世界のさまざまな相場の動きを監視することも可能なんだと言うことに気がついた。昨日の大きな為替の動きなんか見てると、「ああ、誰か私に１０億くらい資金を運用させてくれよ！」と思うのである。そうすればどれだけ多くの収益を上げることができるだろうか。もっとも負ければ大変なことになるわけだが（笑）常に読みが当たって儲かるとは限らないので。１０億などとでかいことは言わない。たとえば「ここに５００万円ありますので、これを一年間で１０％増やしてもらえれば、それを越えた分はあなたに差し上げます」なんて申し出があれば、そして私がこのままずっと病院の中で今の環境を維持できるなら（笑）、そういうのもありかも知れない。などと実につまらないことを考えてしまうのである。世の中にはそういう美味しい儲け話しを他人に持ちかけて、実際は１０％もうかるどころか全額マイナスにして「詐欺」で訴えられるヤツがいるわけで、そういう人たちはものすごい悪人のように報道されるが、投資がうまくいってちゃんと配当を出してる人がどこかにいればそれは全く事件にはならないのだろう。もっともそれは「出資法違反」という別の罪なんだが。ただ、私募ファンドなんかを組む場合はどういう仕組みになってるのだろうなあ。自分が運用の中心となって指示を出す私募ファンドを作るには法律的にはどういう要件を満たす必要があるのか。
資格だけのＦＰ２級の私は、ベッドの上でそういう非現実な夢をあれこれと考えるのであった。
今、お見舞いに来た同僚が、テレビカードを一枚買って差し入れしてくれた。これで今夜は「探偵ナイトスクープ」でも見ながら眠れるかなと思うのである。私のことを気に掛けてくださる多くの方々の心遣いに深く感謝して・・・
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