WEB日記を正しく読んでもらうことの困難さ
私は7月3日の言いたい放題日記で、公費で塾に通わせようという厚生労働省の愚行を批判した。その日記に対して、テキスト庵に参加されていて私も時折読ませてもらっているyoruneco氏がご自身のブログの中で「養護施設に問題はないのか、という疑問」というタイトルで私の日記の中に書かれた「成績が悪いのはたいていが本人の責任」という内容に対して反論を行った。
yoruneco氏は養護施設の性的虐待などを引用されて、
>そこで生活してどうやって勉強なんてできるんだろうと私なら思う。
>勉強より身の安全が先って状況だと私なら思うのだが
という反論をされた。確かに養護施設での性的虐待が報道されたことはあるし、そのような実態はおそらくどこかに存在するのだろう。もしもすべての養護施設で性的虐待が存在し、勉強どころではないという実態があるのならばyoruneco氏の反論はもっともである。しかし、それが全部の1%くらいならば、残りの99%に関しては反論は妥当ではないわけである。また記事の内容と月謝の金額から考えて新聞記事中の塾とはいわゆる受験勉強のための進学塾と私は想像したのだが、yoruneco氏は「底上げ型の塾っていうのが昔から存在するんだけどなぁ、ご存知ないのかなぁ」と書いておられた。私は「底上げ型の塾」の存在について今回の日記では触れていないし、施設の実態について「学習指導では宿題をみるのが精いっぱい」と書かれていたので、きっとそれは「受験指導まではとてもできない」という意味だと読み取った。私が底上げ型の塾をご存知ないかどうか、よく私の頭の中味まで踏み込んだご意見が書けたものだとその洞察力には舌を巻く。とりあえず日記を誤読されたままというのはシャクなので、コメント欄に反論しておいたのだが、そこでyoruneco氏は養護学校の問題点に対して「何が原因かの決め付けはするつもりはありません。」と書かれていた。それ以外何も書いていないし、日記からはそのようにしか読めないのである。そして私が日記の中に書いた
>「塾通いなどしなくてすむように、学校できちっと教えることの方が大切じゃないのか。
>こうして塾に丸投げすることを厚生労働省が勧めるなんてオレには正気の沙汰とは思え
>ないのである。なんでこんなむちゃくちゃな発想が出てきたのか。
という部分を読み落としていたのだろうか。yoruneco氏は
>公の機関である養護施設の機能の問題を指摘せず、個人にのみ問題を帰結させているところが納得できない。
とお書きになっている。私の日記の主張のメインは「塾に行かせて問題を解決しようという発想の異常さ」であって、「勉強をしない個人が悪い」ではない。それは日記後半の
>塾といういわば「教育のノミ行為」を公費で支援するなどふざけるな
というわざわざ活字を大きくしたところでも伝わると思ったのだが。
自分の主張を正しく伝えることは難しい。いや、ほとんどは正しく伝わってると思うのだが、時に誤読してか誤解してか、的はずれの反論をしてくる方がいる。それをいちいち反論するのは面倒であるし、忙しくてその余裕もないことも多い。オフ会で逢った方やメールをやりとりして個人的に私を知ってくれてる方は比較的私の意図したことを理解してくださるのだが、わざと挑発的なタイトルをつけたり罵倒口調で語ったりするためにあまり面識のない方からは誤解されることも多い。もっとも誤解しているのは一日のアクセス数5000程度の中のほんの一部だと思いたいのだが、誤解して読んでる方がもしも多数派なら芸風を変えなければいけないのかも知れず、それもまた頭の痛いことである。
ただ今回の一件、yoruneco氏はコメントの中で「読み落とし」をお詫びしておられて、誠実にRESしてくださったのでいちおう誤解は解けたものと思っている。塾と学校の関わりなどについて改めて考える機会がもてたことはそれなりに成果のあったことかも知れない。
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