幸福な夢
日記に教育問題を書いたせいだろうか。不思議な夢を見た。自分は京都大学の新入生となっていた。自分のまわりには他の新入生たちが大勢いた。再入学ということで自分だけが少しオッサンで、しかも自分にはこれまでの記憶があった。教室には新入生のみんなが集まっていてなぜか自己紹介なんかをして、それからみんなでどこかの店に出かけると言うことになって、なごやかに談笑していた。隣にはとてもかわいい女の子が座っていて、いろいろと話をしながら私はなんともいえない幸福感を感じていたのである。
夢を見るのは久しぶりだ。三島由紀夫の小説「春の雪」では主人公の松枝清顕が「夢日記」を書く場面があるが、自分も大学生の頃はけっこう夢を気にしていたなあと思う。最近は本当に夢を見なかったから、だからものすごく長時間の今回の夢は不思議と印象に残ったのである。
大学生の頃というのは自分にとってもっとも幸福な時間だったと思うのである。その頃にもう一度戻りたいという願望が自分の中にあるのはもちろんのことだが、それをはからずも夢に見てしまったのだ。
しかし、今の自分が再入学したとして、どうやって卒業するのだろうか。仕事をしながら通えるわけがないじゃないか。それを私は夢の中であれこれと考えていたのである。どうやって仕事と大学を両立させればいいのかと。京大には必勝科目、つまり全然講義に出なくても単位が取れる科目がかなりある。それをかなりそろえれば、後はどうしても出なければならないものだけは仕事を休んで出て・・・などと考えていたのだ。そんなこと、休職でもしない限り絶対に無理じゃないかと常識で考えても思うのだが。
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