北京オリンピック２
北島康介の金メダル獲得＋世界新記録のニュースはどうやら街では号外が配られていたらしい。今回、日本選手の中でもっとも金メダルの期待が高かっただけに、当然という気もするけれど、でも世界の強豪を相手に「必ずとれる」なんてことは絶対にないわけで、やはりこの快挙は素直に喜びたい。かつて「フジヤマのトビウオ」と呼ばれた古橋選手は、その絶頂期に日本の敗戦のためにオリンピックに出られず涙をのんだという。彼が出場できたときにはもうかなり峠を越えていて、平凡な記録しか出せなかったという。
日本の昔の名選手たちは、もしも今の時代に生きていればどうだったのだろうか。たとえば「暁の超特急」と呼ばれた短距離走の吉岡隆徳、彼のロケットスタートは「５０ｍまでなら世界一速い男」と世間で言わしめたのである。
谷亮子が金メダルを取れなかった件に関して思うのは、彼女をどうしても代表にしたかったという部分に感じる基準のあいまいさである。国内大会で優勝していなくても、若手が育ってきていても、とりあえず谷亮子の代表というのは決まってるとするならば、同じ階級でがんばってる他の選手たちがあまりにもかわいそうである。私は別に谷亮子のファンでもなんでもないので、今回代表に漏れた名も知らぬ選手はあの試合をどのように観たのだろうかと思ってしまったのである。
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