江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

魔法のコトバ

 「このクラスは文系だから数学のできるヤツがいない。おまえががんばってクラスで数学1番になって、このクラスのパイオニアになれ!」などと生徒に声を掛けたら、本当にその生徒ががんばって数学ですごくいい点数をとったりする。私のしたことはただ単にそのコトバを掛けただけなのだ。数学を私が教えてるわけではない。がんばったのはその生徒自身である。
 教師として、自分は多くの生徒に日々多くのコトバを掛けている。それは私にとって日常的行為であるからだ。しかし、生徒にとってそれは日常ではない。私という変なオッサンが掛けたその一言が、時に生徒の中で不思議なエネルギーとなって、私には想像もつかなかった結果につながることがある。コトバというのは本当に不思議だ。
 成績が低迷している生徒を呼び出して、ゆっくり時間を掛けて話をする。数ヶ月後、その生徒がいつのまにか成績上位グループの中でがんばってることに気がつく。彼が成績を上げたのは、もちろん彼自身の努力である。私が声を掛けてもちっとも結果のでない生徒もたくさんいる。コトバは万能ではない。とても無力なものだ。
 決して有能とは言えない教師である私が、自分なりに生徒に勉強の動機付けを行って、その結果生徒が自分の未来に向かって歩み出した時に必ず成績は劇的に向上する。多くの人はそのきっかけに出会えないだけなのだ。そういう意味では自分は曲がりなりにも教師らしいことができているのだろうかと思う。有能でないが、決して無能でもないのだと思って少しほっとする瞬間である。
 教師になったばかりの頃に考えたことがある。100人の生徒が居て、そのうち99人に好かれるような教師なんてものに、自分はとてもなれそうもない。99人に嫌われる教師にならもしかしたらなれるかも知れないが・・・。金八先生ヒューマニズムがみんなの思い描く教師の理想像なのだったら、江草乗の毒舌はその対極にある。やる気のない生徒に対して「別におまえがアホでもオレはちっとも困らない。アホでもちゃんと生きていけるのが日本という国だ」と言い放つ、そんな困ったオッサンはなぜか25年も教師を続けてしまったのである。

魔法のコトバ

魔法のコトバ


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