期末試験採点終わる!
土曜日一日つぶして必死で採点にがんばった結果、すべて片づけることができた。これで月曜に返却するということが果たせそうである。試験を最初の授業で返すというのは私のささやかなこだわりであり、もしもその猶予が一日しかない、つまり実施した翌日が返却などという場合は徹夜も辞さないというのが私のポリシーだった。そういえば結婚した直後だったか、その作業を私は母と妻に手伝わせて・・・こんなことを書くと自分でやってないじゃないか!というつっこみがでそうだが、どうかそこはご勘弁を願いたい。まあとにかく妻と母が手伝って採点は進行したのだが、ふと気がつくと妻は寝ていて、母はその妻の寝姿を「かわいいお嫁さんね」というやさしいまなざしで眺め、そして結局私と二人で最後まで、母はそろばんを出して合計したりして片づけてくれたのである。
あれから十数年たって、妻はもう採点など手伝ってくれないし、自分の勉強が忙しいだろうから私も声なんかかけない。たまに長男が合計点を暗算でしてくれることがある。私が大問ごとの合計点を欄外につけると、それをさっと暗算で合計してくれるのは長男の早業だ。しかし、この採点という業務に教師本人以外の者の手が加わるのは、厳密にはルール違反なんじゃないだろうかとも思う。そんなことにケチをつけるのならもっとこのヘビーな仕事をなんとかしてくれよと言いたいのだが、もしも日本中の教師がすべて秘書をつけることができて、その秘書が採点や教材作成の業務をアシストしてくれるような仕組みになれば、教師はもっと授業や生徒との面談のために工夫することができるだろう。採点や教材作成という業務に費やす時間を重うと、小テストなんかもやればやるほど自分の仕事を増すばかりであるし。かといってそういうものをこまめにしないと生徒の学力を向上させられない。一回の定期試験では範囲が広すぎて対処しきれない生徒も多いからだ。小テストとは日々まじめにがんばっている生徒の救済でもある。しかし、日々まじめにがんばる生徒は定期試験でも必ず高得点だし、日々を大切にしない生徒は定期試験でも点数が悪いので、そうした平常点をつけることは結果として貧富の差の拡大にしかつながらないのが私の一つのジレンマである。

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