妻の携帯
妻が携帯を買い換えた。前に使っていたのは確か２年前に買ったSH901iSだったが、そのバッテリが不具合で、妻の話ではなんでも一回通話したらそれで電池切れになってしまうということで、それならバッテリ交換したらと思ったが、妻はもともと私が買ってきたその機種には不満があったようで、この機会に機種交換すると言い出したのである。前回、私が妻にSH901iSを買った理由は、PHSの廃止に伴ってなんでも好きな機種に交換できるという権利が与えられ額面２万円の「購入割引券」が送られてきたので、自由に選べる中で「発売されてる中で一番デジカメの性能のいいヤツにとりあえずするか」と思ったからである。しかし、その重量級の携帯は必ずしも妻には評判はよくなかった。
今回の買い換えに際して妻が望んだのは「小さくて軽い」ということだった。さて、二人でドコモショップに出かけてまず店内に展示してある多くの機種が「品切れ」になってることに唖然とした。旧機種はもう商品がないのである。子供用のKIDS携帯や老人用のらくらくホンはあるが、もちろん妻はそんなのを欲しくないし、ちゃんとした機種はどれも「品切れ」となっていた。もう時代は905シリーズへと移行していたのだ。ではその905シリーズが店にあるかというとそうでもなく、どれも入荷待ちという状況になっていたのである。私はその値段表を見てびっくりした。なんと６万円以上している。割引があって５万円台前半にはなるがそれでも高い。それよりも、携帯の機種変更価格、つまり本体価格がいつのまにか５万円台という状況に私はびっくりしたのである。なんということだ。
「５万円以上もするよ？ どうする？ やめる？」
ドケチの私なら当然そう思うだろう。妻もその価格にはかなりショックを受けたようだった。このまま不具合のバッテリだけを交換して帰るという選択肢もある。２年以上使ってる場合、バッテリ交換は無料ということも聞いた。さて、そこでほとんど品切れになった旧機種の中でまだ在庫があるものを確認してみた。もしも古い機種、つまり旧価格体系のものがまだ選べるなら・・・ということで訊いてみたのである。その結果選べたのはなんとこれだけだった。
旧機種全滅、高価なテレビ付きしか在庫が残っていない中で、けっこうまともなものが残っていたのである。N704iμという機種である。前の機種に比べて薄くて軽くて、色は黒しか選べなかったがそれでも妻は手にとって「これにする」と決めた。値段は15000円である。そういうわけで新しい携帯となったのである。ドコモポイントが500あったのでそれを使って500円は値引きされた。さっきまで妻はこたつにはいって私の目の前でその新しい携帯の操作をあれこれ試していた。外側のイルミネーションみたいなのが変なハートマークが出るとかで、それが恥ずかしいから変えたいと行っていじっていて、時間が出るようにしたみたいである。
さて、この料金体系の変更、私もちょっと驚きである。５万円は高い！そういうわけで考えたらこれまでの機種変更、決して前のものが使えなくなったからではなくて、いつも「バッテリが弱ってきたからついでに機種変更」してきたわけであり、バッテリが弱ってきたらバッテリ交換だけすればそのまま使えるわけで、私は10月に機種変更したのをバッテリ交換を続けながら死ぬまで使い続けようと固く誓ったのである。
ちなみに私が今使ってるのは10月９日のこの欄に書いたこれである。
本当は赤やピンクの携帯が欲しかったのだがこれしか選択肢がなかったのだ。好きな色が選べないのは悲しいので、もしかしたら今後機種変更したら純粋にそうした好みだけで衝動買いするときかも知れない。とにかくこんなオッサンが持つような没個性の色の携帯は悲しい。「なんじゃそりゃ！」と人がびっくりするような色や形でないと自分らしさがないじゃないか！
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