江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

クレディア3

 先日民事再生法を申請したクレディアがらみの話題だが、この倒産騒ぎを後ろで糸を引いていたのは静岡銀行という黒いウワサがある。(あくまでウワサだし、最大債権者ゆえにそういうことが言われるのだが)クレディアにとってもっとも厄介なのは過払い金の返済である。これは過去10年分遡るわけだが、10年間とり続けた利息28%から18%へ減らすということは、毎年の売り上げの10%の金額が返済に引き当てられる可能性があるわけだ。これは売り上げ高(貸金業なら営業収益)の約1/3である。クレディアは毎年250億ほどの営業収益があるので年間80億×10年で800億の取りすぎた利息があるということになる。それを返すことは不可能だ。
 このような問題は、消費者金融すべてに発生する問題ではないだろうか。規模の大きいところほど発生額も大きい。たとえば武富士はどうか。2005年の営業収益は3600億である。過去10年間、平均して3000億の営業収益があったとして、その1/3が取りすぎた利息となると1兆円ほどの過払い金があることになる。1兆円を返さないといけないことになればいくら武富士でもつぶれるだろう。
 つぶれないということは、過払い金の返還請求を全員がするわけではないという希望的観測の上に成り立った期待なのである。もうすでに返済を終えた優良顧客が、もらえる権利のある巨額のお金を放棄するだろうか。自分を苦しめたサラ金屋に一矢報いたいと思っていれば、どんどん請求するだろう。さて、武富士の場合どの程度なら持ちこたえられるのか。武富士は2007年3月期決算で利益を−4812億としているので、おそらくこの中に過払い金の返済引当金も含めていると思われる。しかし請求率は1/3くらいに低く見積もってるのではないか。もしもこの率が上がればたちまちこの損失は膨らむわけだ。
 クレディアが営業を続ければ、この過払い金は他のものに優先して客に返さないといけない。しかし、それでは営業が立ちゆかない。そう思った銀行は先手を打って倒産させた。破産債権となると全額保全されるわけではない。つまり、これまで優先権を持っていたはずの過払い金が、クレディアへの他の債権と全く平等に扱われてしまうのが破産債権の扱いである。クレディアが営業を続ける限り全額踏み倒されるところを、こうして倒産させたことで回収の可能性が生まれた。しかし、顧客の過払い金は一部しか返されない・・・しかも破産債権としての届け出が間に合わない場合は返還されない・・・ということになる。
 2ちゃん関連なので真偽のほどはわからないが、静岡銀行がクレディアの顧客情報を手に入れていて、個別に「全額即時返金」という追い込みを掛けてるそうである。もしもそうだとしたらひどい話である。一種の振り込み詐欺である。クレディアはちゃんと今まで通り自社に返して欲しい。しかし、そうなると全額取れるかわからないので銀行は直接取り立てたい・・・ということなんだろうか。

 こうなるとかなり消費者金融各社はやばそうである。全滅か・・・

 ちなみにもう一つ、私が倒産するんじゃないかと監視してる会社がある。その会社「トッキ」の株主総会ネットアイドル海川ひとみさんが行ったらしい。いちおうTBしておきます。

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