期末試験完成しました

　試験問題と解答用紙が完成して、あとは印刷するだけという状態となった。いちおうレーザープリンタで３部打ち出して、それを鍵の掛かるところに保管した。ＵＳＢフラッシュメモリの中にも原稿はある。ただ、漢文の外字はパソコン側にインストールしたフォントが必要なので、他のパソコンでは残念ながら表示されない。レ点や一、二点、そして一とレを組み合わせたのや上とレを組み合わせた記号は編集作業の時に一つ一つ入力している。
　書き下し文には重要なルールがあって、それはどの文字をひらがなで書き、どの文字を漢字で書くかということは厳密に決まっているということである。たとえば　傍若無人　を書き下し文にした時に　傍らに人無きが若し　ではなくて　傍らに人無きがごとし　と表記するのは、「ごとし」という語が比況の助動詞であるからひらがな表記にしないといけないのである。そうした約束事は少なくとも一度覚えればずっと受験勉強の中で役立つわけだが、最近の高校生は覚えるのが苦手である。同じ間違いを何度も繰り返す生徒を見てると、きっとこの生徒にとって漢文のルールを覚えるなんてことは興味の対象からほど遠いのだろうなと感じてしまう。それだけではなくて例えば電子辞書とかの普及で、紙に文字を書いて覚えるという習慣が廃れたせいなんだろうか。もしかしたら一〇年後の生徒たちはみんな任天堂ＤＳで勉強してるのかも知れない。

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