江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

京大サイクリング部35周年会

 6月30日、京都大学にある時計台記念館で京都大学サイクリング部創設35周年会が行われた。私は卒業から24年になるのだが、その会に出席するためにビジネスホテルに宿を取って、クルマをそこに預けて、四条大宮からバスに乗った。バスに乗って驚いたのは信号のたびにエンジンが停止するハイブリッドバスであったことと、やけに加速がよくて前よりも速度が上がっていたことである。料金もコンベアの上を流れるのを運転手が目視で確認していたあの昔とは違って、今は投入すればデジタル表示ですぐに計算されるようになっていた。とにかく何もかもが進歩していたのである。四条大宮から京都大学に行くには、学生の頃によく利用していた3系統、北白川仕伏町行きのバスが便利なんだが、時計台に行くなら百万遍ではなくて東一条の交差点そばの「京都大学正門前」の方が近い。それで201系統の循環バスに乗った。四条高倉で大勢の客が降りたのでちゃんと座ることができた。
 会場には同期やその前後のなつかしい顔ぶれが集まっていた。自分が24年分しっかりとおっさんになってるように、みんなもおっさんになってる。髪も白くなったり薄くなったりしている。でもみんなが「全然変わらんなあ」と声をかけてくれて嬉しかった。
 大学の教員をしてる者はやはり日頃学生と接してるせいか雰囲気が若い。まだ学生のような雰囲気を残したままおっさんになっている。それが面白い。
 古いアルバムも会場に持ち込まれていた。そこには西サ連のラリーに参加したときの貴重なスナップがたくさんあった。もちろん自分も写っている。まだ現役だった頃の自分の写真を見てなつかしい気分がこみ上げた。自転車で走ることの楽しさを満喫していた頃の写真だ。体力もあの頃は充実していたなあと思う。今回サイクリング部のBOXが建て直されることになって、それで古いものを整理することになったらしい。でも、それらの品はたとえ古くてじゃまになっても、BOXに存在するからこそ意味があると思うのだが・・・と思ったがその前にそんな古いものがちゃんと保存されていたことに驚いたのである。
 かつて自分はそこで出会った仲間と一緒に旅をして、一緒にテントに泊まり飯ごうで炊いたメシを喰った。苦しかったフリーランや花背峠のことなど思い出は尽きない。私が3回生の時に行われた京大サイクリング部第一回の耐久レースの優勝者は私である。あのとき途中まで先頭争いをして2位になったO君の姿が今回なかったのが残念だった。サイクリング部のことを書いた小説「イノコ」でも、あの世界のすべてを語り尽くすことは不可能だ。でも、自分にとって貴重な青春の一ページをこのクラブからもらえたことを私は深く感謝している。
 そして、数人の若いOBから「江草乗の言いたい放題、読んでいます!」と声をかけられたこともまた嬉しかったのである。
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