江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

WEBサイトを運営すると言うこと

fujiponさんのブログ個人サイト「大国の興亡」を読んだ。

 かつてNIFTYにはBBS#8(スピリットのコーナー)というフリー掲示板があり、パソコン通信を楽しんでいた私はそこに気ままに書き込みをしていた。ほぼ毎日のようにそこでは議論が交わされていて、私もその参加者として楽しんでいたのである。いつのまにか私はそこで毎日一本の連載掲示をするようになった。参照者は毎晩1000名を超えた。まだWEB日記も、ましてやブログなんて言葉もなかった時代である。
 事情があってNIFTYのその掲示板に書き込みするのをやめてから。私は今度は「観察者」としていろんな人の書き込みを読むことになる。そして、自分がパソコン通信時代に書いていた文章の一部を置く場所として、自分のWEBサイトを開設した。当時はホームページビルダーというソフトウェアも知らず、NIFTYが用意してくれた「サクサク作成君」という機能で作った簡単ホームページだったのだ。 
 そのうち、いろんな方が「日記」というものを書いてることを知り、自分も書いてみた。そして友人にメールで教えた。一日の参照数は30から40,すべて友人のみ。どうすれば参照者を増やせるのか。日記のリンク集に登録してみた。日記才人というサイトである。そこできちっと更新し続けながら、自分が読んで面白いと思った日記書きさんたちと積極的に交流した。相互リンクを貼ったりした。すると読者がどんどん増えていくようになった。面白い日記を書く人のサイトのリンクに入ってるということは、その日記も面白いということだと判断する人が多いのだろうか。おかげさまで一日の参照者は日に日に増えていった。

 参照者が増えるということは、同時に負の側面も持つ。掲示板にやってくるいわゆる「荒らし」の投稿者やアダルトサイトの営業掲示など。とりあえず常連用の掲示板と議論のための掲示板を分けることで対処した。自分の暴言コラムを批判的に取り上げる悪口満載のブログや日記も当然のように登場した。アクセス解析をたどってそういうものを読むことには一種の自虐的な快感があり、そうしたいろんな読まれ方をするのが逆に面白かった。暴言コラムを標榜する以上、他者の暴言に対しても寛容でなければならないというのが私の基本スタンスである。

 そうしたコラムを読んだ人がやってくる自分のWEBサイトには、過去に書いた文章の一部を置いている。それは日記だけではなくて文藝評論であったり旅日記であったり、投資入門(書きかけ)だったりする。暴言コラムとはかなり違った印象を持たれる方も多いだろう。小説などもそこには置いている。掲示板には多くの方が来訪して、参考になる意見をあれこれ書いてくれる。それを読んでいるだけでも楽しい。
 今、日記(暴言コラム)を読んでくれる人は一日4000人近い。よくここまで増えたものだと自分でも驚いている。自分は高校生の頃、物書きになりたいという夢を持っていた。しかし、その夢に到達しないままに大学生活を終えて、両親の住む家に戻って田舎の高校教師となった。今でも「物書き」として日々を過ごせたらいいかと思う。しかし、書くことがそのまま収入に結びつくことなど並大抵のことではできないし、考えたら今の自分の収入分を稼げる作家なんて売れっ子のほんの一握りで、自分は既に正業で安定した生活を手にしてしまっている。
 毎晩、思いつくままに暴言コラムを一本書く。「物書きになりたい」という夢は、いつのまにか実現していたのだなということを知る。夏目漱石「夢十夜・第一夜」を思い出したのである。百年はもう来ていたんだ・・・