江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

1000万円を株で勝つこと

 タカラとトミーが合併するというニュースと、合併後の業績見込みがかなりの黒字だということでのせいで、今日の前場にタカラの株価が急上昇していた。私はそれを知って、かなりの期間安値圏にあったのだからかなり上がるとみてタカラ株を後場の寄り付きで買った。379円で買えた。しかし、381円をつけてから下げた。どんどん下げて368円まで下がり、そこから反発。どうも勢いがない。どうしてかなと思いつつ、トミーとの合併比率はどうなってるのだろうともう一度過去のニュースを検索してみた。すると、トミーは株式分割を行うが、分割前の比率でタカラ1に対してトミー0.178とある。ということは、トミーの株価に0.178をかけた値段がタカラの適正株価と言うことになる。トミーの株価をみると1950円を少し割ったところだった。1950×0.178=347.1である。とするとかなり上がりすぎてることになる。これはヤバイじゃないか。
 私はその計算を先にしておかなかったことを悔やんだ。そして、少し値を戻してきたのでなんとか372円で自分の買った分を全部処分した。2万株、7円×2万で14万円の損失だ。明日になればもしかしたらもっと上がるかも知れない。自分のとった処置は臆病すぎたことかも知れない。しかし、「さまざまな可能性を予測して、リスクのある投資行動をできるだけとらないようにする」「その日の負けはその日に清算する」「上がってしまった銘柄に飛び乗らない」そんな普段の自分が心がけてる投資原則に照らし合わせて、やはり軽率な行動だったと自分を戒めた。
 夏休みのデイトレ、かなりの赤字である。その理由はおそらく、普段と違うスタイルで戦ってるせいだろうと思う。それはザラ場の値動きをみてしまってることだ。ふだんの自分は投資戦略を深夜にたてる。そして、慎重なくらいに無理のない予約注文の指し値をして、その結果を知るのは一日の取引が終わってからなのだ。勤務時間中は値動きはわからない。だからこそ慎重なまでに慎重な戦略をたてる。「まさか、ここまで上がってくるのなら空売りしよう」「こんなに安く拾えるのなら買おう」そういうパターンで戦うときは、自分の指し値にかすりもしないことも多いが、ほとんど負けることはない。しかし、デイトレしていてザラ場を観てると、冷静さを失う。「こんなに上がってるから早く買わなくちゃ」そう思ったときは自分はとんでもない高値でつかんでしまうのである。「こんなに下げてきたから早く売って利益確定しないと」その後でまた株価は反発して上昇してるのである。
 これまで自分が勝ってきた得意のスタイルを捨てたこと、これがすべての敗因だ。だから損は損であきらめて、また気を取り直して「勝てる勝負」をしないといけない。夏休みの取引でもっと落ち込んだことは、自分は銘柄選びではちっとも間違っていなかったのに、その売買のタイミングをことごとく読み誤ったことだった。冷静にそのすべての勝負に勝っていれば、夏休みだけで1000万は勝てたのになあと思う。負けたことよりも、勝てる勝負を勝てなかったことの方がはるかに悔しいのは人生の常である。でも株式投資は別に勝たなくてもいい。負けないことが一番大切だ。それを改めて感じたこの夏だった。