指導要録

　指導要録と一般に呼ばれる分厚く閉じられた冊子がある。学籍簿とも呼ぶ。生徒の住所氏名生年月日、行動の記録や成績、出欠の記録などを記入したものだが、年度末の仕事はその完成である。これにはとてつもない時間が掛かる。だったら持ち帰ってゆっくり作業したらいいのだが、最近は盗難などの被害に遭う可能性も増えて校外への持ち出しは堅く禁じられている。そういうわけで、今日私は土曜日でありながら出勤して朝から夜までずっとそのお仕事をしていた。延べにして３０時間はかかるだろう手仕事を、少しずつでも取りかからないと終わらないからだ。春休みもあとわずかばかり残ってるので、がんばって４月８日までに仕上げようと思っている。それにしてもこの作業は神経を使う。記入ミスがないかどうか丹念に確認し直さないといけないし。
　昼食はセブンイレブンで「きのことベーコンの和風スパゲティ」と「コーン＆ポテトサラダ」を買って食べた。スパゲティを温めてもらうときに、ちゃんと「お箸をください」と言わないと、フォークを呉れる。日本人ならフォークのような野蛮なものではなく箸だ。しかし、帰宅して夕食のメニューが和風スパゲティだったことを知って私は呆然とした。

　カレーを食べた日にはカレー、そばを食べた日にはそば。最近ずっとそういう悲劇が続いている。