江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

桃太郎電鉄と辞世の和歌

 今、私の横で息子がプレステ2の「桃太郎電鉄」をしている。なかなかよくできたゲームだとつくづく感心する。たまに息抜きに一人でしていることもあれば、息子と仲良く遊んでるときもあるし、家族旅行の時はコントローラーを4つつないで家族対抗になる。このゲームの効用はなんといっても、子供が日本地理を覚えることだと思う。都市の位置を覚えることとになるし、またその土地の産業についても理解する機会がある。
 世界地図を見て国名を答えさせる問題で、イラクギリシャの位置を間違えた大学生が多かったという。それどころか、アメリカや北朝鮮の位置さえ間違ったものがいるとか。島根県鳥取県を間違うレベルじゃないのだ。
 そうそう、他の方の日記で「辞世の歌」が話題になっていた。いくつか私にも好きな「辞世の歌」というのがある。平忠度は一ノ谷の合戦の時、鎧の下に辞世の和歌を用意していたという。
行きくれて木の下かげを宿とせば花やこよひの主ならまし*1
 この歌には、徐々に冷たくなっていく亡骸の上に静かに桜の花びらが散りかかる、そんなイメージがある。人生を長い旅ととらえて、その旅の終焉に静かに桜の花びらに包まれながら眠るというふうに私には受け止められるのだ。
 私は有馬皇子も源実朝西行も好きだが、「辞世の歌」と言われれば、何よりも忠度のこの歌を思い浮かべる。それが自分にとっては何十年先なのかそれともすぐ先なのかはわからないが。

*1:通釈:旅路で日が暮れてしまったので桜の木陰を宿とすれば、花が今夜のあるじということになるなあ。