江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

超弩級の馬鹿について

 授業では漢文も教えている。書き下し文のルールは、助動詞・助詞はひらがな書きするとなっている。「不可不知」(横書きで失礼)は、「知らざるべからず」と読む。ところがこれを「知ら不る可から不」と書く生徒が居る。つまり、書き下し文のルールがわかっていないわけである。漢字は全部漢字で書かなければならないと思ってるのか、どれが助詞や助動詞であるかがわからないのか、どちらかだ。それで授業では「知ら不る可から不」と大きく黒板に書いてから、「こんな馬鹿な間違いは絶対に書かないでくれ!」と強調する。しかし、全然授業を聞いていない馬鹿が必ず居て、そういう答案を書いてくる。いつもそうだ。私が「こんな馬鹿な間違いは一人も書いて欲しくない」と口をすっぱくして強調したことに限って、そういう馬鹿な間違いは必ず発生する。
 これはどういうことか。つまり馬鹿は絶対に撲滅できないということか、それとも授業を全く聞いていないということか、突如記憶喪失に陥ったということなのか。私にはわからない。ただ、この世の中には、私の想像を超えた超弩級の馬鹿が存在することだけは事実のようである。きっと、一瞬のうちにすべてを忘れるのだろう。たった今飲んだ薬の数も忘れるようなそんな馬鹿なのだろう。学生のうちからアルツハイマーにかかってこれからの人生をどうするんだ。