京都でデート２

　私は麺類が好きだ。その中でも日本蕎麦はかなりマニアな部類にはいると思う。日本全国食べ歩いてるのだが、その私がナンバー１だと思う店は実は京都にある。断じて荻窪の「本む○庵」などではない。あんなに量の少ないのに高い（しかも味はただの平均点レベル）店を私は絶対に許さない。

　その店は晦庵河道屋という。本能寺の近くにあるので、御池の地下駐車場にクルマを停めて行けばいい。そば粉をひくときに丹念に皮の部分を落とした白っぽい上品な味わいの蕎麦が出てくる。食感はプリプリして実にいい。お勧めのメニューはおろしそばである。辛味大根を使ったその強烈な辛さはやみつきになる。しかし、あのグルメ漫画の「美味しんぼ」にもこの店は登場していて私は悲しかった。せっかく自分が見つけたのに、そんなところに出たらろくに味のわから有象無象どもがやってくるじゃないか。なんてことだ。

　そばもおいしいが、この店のもう一つの特徴はやはり店そのものにある。ウナギの寝床と呼ばれる間口が狭く奥行きの長い町屋をそのまま使っていることだ。

　そういえば最近行ってないので、また行ってみたいなあ。湯豆腐も食いたいしなあ。