鶴岡のおじさん
41年間、毎月5000円の図書費を贈り続けたという美談に心を動かされない人はいないだろう。
税金をちょろまかすクソ政治家もいれば、こうして善行を続ける名もない一市民もいる。政府が叙勲しないといけないのはこうした市民ではないのか。
鶴岡のおじさん、姿現さず寄付41年 最後に児童と交流
米沢信義
2015年12月4日21時15分
山形県鶴岡市立羽黒第四小学校に41年間にわたり、毎月、図書費を匿名で送り続けてきた男性がいる。その寄付で購入した図書は1400冊超。児童らは「鶴岡のおじさん」と呼んで毎年、見知らぬ男性に感謝する祭りを開いてきた。だが、児童数24人の同校は来春、閉校することに。4日にあった最後の祭りに、本人がついに参加した。
「目標へ努力を」 鶴岡のおじさん、子どもたちにエール
男性は、鶴岡市出身で仙台市に住む金野昭治さん(68)。ランチルームで行われた「おじさん祭り」で、白髪に柔和な笑みを浮かべて児童と向き合った。
「私は子どもの頃、環境に恵まれず、地域の恩を受けた。その恩返しのつもりで続けてきました」。子どもたちは、41年分の「ありがとう」の思いを込めた手紙をプレゼント。代表してあいさつした冨樫直希君(4年)は「おじさんとの思い出を大切にしていきます」と感謝した。
寄付の始まりは1974年4月12日。学校に届いた封筒の裏には「鶴岡市」とだけあった。手紙には「社会から受けた温かい恩に少しでも報いたい。図書費に使って下さい」と書かれ、2千円が同封されていた。
以降、金額は途中から5千円に変わり、消印も仙台市となったが、封書は毎月届いた。自らを「おじさん」と称し、ほぼ毎回、「釣り、スキーが趣味です」「学校の近くを通りかかりますが、『遠くから見つめる』と誓っています」などの言葉を添えていた。
児童は毎年「おじさん祭り」を開き、想像して似顔絵を描き、思いをつづってきた。「私が本好きなのはおじさんのおかげ」と佐藤柚子香さん(5年)。
寄付の総額は約220万円。「おじさん文庫」は1400冊を超えた。だが地域の少子化が進み、同校が隣の小学校と統合され、閉校することが決まった。
すると今年3月、思いがけず「おじさん」から校長宛てに手紙がきた。故郷の友人から閉校の話を聞いたという。
ログイン前の続き「おじさん」は今年10月、全校児童が創作オペレッタを発表する場に姿を見せ、子どもたちに素性を明かした。隣の小学校の卒業生で、73年に地元青年団の行事で羽黒四小を訪れたとき、図書が少なく、予算も足りないことに驚いたという。
旧羽黒町の育英資金を受けて高校を卒業していた金野さんは、「図書費を支援することが私のできる恩返し」と心に決めた。「おじさん祭り」の話は地元の親戚から聞いていたが、「子どもたちの夢を壊す」と心配し、名乗れなかった。
この日の祭りの最後、子どもたちは楽曲「BELIEVE」の替え歌を披露。「今かみしめる 読書の楽しさとおじさんの愛」と歌うと、金野さんは目を潤ませた。「目標を持って努力する大切さが皆さんに伝われば、おじさんの夢は達成されました」と語り、全員と握手を交わした。
祭りの前には、河井伸吾校長に501通目となる最後の手紙と図書費を渡した。別れても 心の絆 とわに咲く
手紙の文末は、こう結んだ。(米沢信義)
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