源君物語 - 江草乗の「大人の物欲写真日記」

　生徒に、「源氏物語は漫画で読むとよく理解できる」という話をしたところ、なんとある生徒が間違ってこの本を買ってしまったのである。これは全く古典の理解にはならないのである。

【源君物語のあらすじ】
　主人公源光海は、中学生時代に同級生の女子たちに酷いいじめを受けた経験から重度の女性恐怖症に陥っていたが、大学入学を機にトラウマ克服を決意する。突然の父の再婚により、なかば追い出される形で叔母・藤原香子の家で居候生活を始める光海であったが、源氏物語の研究者である香子により「現代の光源氏」を目指すように言い渡される。光海が香子の紹介する美女たちとの恋愛を重ねていく物語である。
　『源氏物語』の主人公・光源氏の女性遍歴にならい、香子の家の居間の扉を開けて入ってきた彼女自身以外の、光源氏が恋愛した女君に見立てた女性１４人とセックスし、心をものにすることが目標であり、香子の研究に協力するため、光海は自分の女性関係の詳細を、香子にすべて報告しなければならない。14人とは「藤壺」「葵の上」「紫の上」「明石の君」「花散里」「女三宮」「空蝉」「玉鬘」「夕顔」「末摘花」「源典侍」「朧月夜」「朝顔の君」「六条御息所」というふうに、源氏物語の登場人物の名前がついている。