江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

踏切事故について

 この記事を読んで、遺族の方がかなり勘違いされてると感じました。

>「父の墓前に線香の一本でも上げてくれていたら……父をはねて殺しておいて」

という部分です。この場合、鉄道会社はあくまで「列車の運行を妨げられた」被害者であり、自殺の場合も認知症の場合も結果は同じことです。故意であるか故意ではないかという違いが、賠償とは無関係だと思うのです。故意ではなくても結果としてJRに損害が発生したのならば賠償すべきです。

 またこの方の「認知症なら責任能力はない」ということが認められるならば、認知症で高速道路を逆走して死亡事故を起こした場合も責任能力がないから賠償しなくてよいということになってしまいます。刑事罰はなくても、民事上の損害賠償の義務は発生すると私は考えます。

特集ワイド:認知症事故と損害賠償/上 介護現場に衝撃の判決
毎日新聞 2013年10月16日 東京夕刊
 ◇認知症老人が列車にはねられ死亡→地裁が遺族に720万円支払い命令
 ◇「行動を一瞬も目を離さず監視することなど不可能」…遺族から怒りの声
 「ある判決」が介護の現場に衝撃を広げている。91歳(当時)の認知症の男性が線路内に入り、列車にはねられて死亡した事故。裁判所は遺族に対し「注意義務を怠った」として、鉄道会社に720万円を支払うよう命じた。認知症の老人は閉じ込めておけというのか−−介護関係者からはそんな怒りの声すら聞こえてくる。【浦松丈二】
 JR東海から遺族が突然、手紙を受け取ったのは事故から半年後だった。<平成19年(2007年)12月7日に東海道線共和駅内(愛知県大府市)に人が入り、快速列車に衝撃し列車が遅れるという事故が発生しました。本件により弊社に別紙の通り損害が発生しております>。列車遅延による損害賠償の協議申し入れだった。
 別紙には「損害額一覧表」として、事故に対応した職員の人件費、他社に振り替えた運賃、払戻金など720万円の内訳21項目が列挙されていた。受け取った横浜市在住の長男(63)は「正直、驚きました」と振り返る。
 事故当時、男性は要介護4。介護なしでは日常生活が困難だったため、85歳(当時)の妻と、介護のために横浜市から近所に移り住んだ長男の妻が世話していた。男性が自宅を出たのは長男の妻が玄関を片付けに行き、そばにいた妻がまどろんだ一瞬のことだった。
 「手紙が届いた後、JRの要請で、かかりつけ医師の診断書と『認知症があり線路上に出たと考えられる』と認定した警察の死体検案書を送りました。重い認知症だった父に責任能力がないことはJRも分かってくれると思っていた。ところが、専門医の診断書ではないから疑いがあるなどと言ってきた」と長男。事故から1年後、JRから内容証明郵便で正式な賠償請求が届き、その後、裁判所を通じて不動産の仮差し押さえを申し立ててきた。こうした対応に「父の墓前に線香の一本でも上げてくれていたら……父をはねて殺しておいて」と怒りがこみ上げてきた。
 JRはどのような基準で列車事故の損害賠償を請求しているのか。JR東海広報部は「責任の所在や事実関係を十分に調査の上、原因となった方や遺族に、車両の修理実費、特急料金の払い戻し、他社への振り替え輸送の費用や人件費の増加分など、明確に因果関係が説明できるものだけ請求しています」と回答する。

 認知症の方が加害者になる事件というのはこれからまだ増えるでしょう。社会がどうその問題に向き合うかというのは我々が避けて通れない問題です。


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