痴漢を撃退した正義の少年
野球部の彼の勇気に拍手を贈りたいです。しかも、わざわざ乗り越した分のキップを買って帰ろうとする爽やかさにはもう脱帽ですわ。JR西日本は運賃請求したらだめですよ。
「お姉さんが嫌がっているのでやめましょう」 泥酔した痴漢を撃退 中2男子に感謝状
2013.5.8 08:20 (1/2ページ)[westピックアップ]
痴漢逮捕に貢献し、京都府警右京署から感謝状を贈られた野村龍我君
JR山陰線の快速電車で起きた強制わいせつ事件で、容疑者逮捕に貢献したとして京都府警右京署は京都市上京区の私立洛星中2年、野村龍我(りゅうが)君(13)に感謝状を贈った。隣に座った女性の胸や下半身を約20分間に渡って触り続けた泥酔男のスピード逮捕劇の裏には、野村君の勇気と冷静沈着な行動があった。感謝状を贈った同署の鈴木泰年署長は「勇敢な姿に感謝するとともに、心強く思う」と話した。(鈴木俊輔)
野村君によると、犯行を目の当たりにしたのは4月14日午後5時ごろ、野球部の練習試合から帰宅するため、1人で乗車したJR山陰線京都発園部行きの快速の車内だった。
「酒臭いな」と、座席から通路をはさんだ反対側のボックスシートに視線を送ると、泥酔した男(60)が隣に座っている女性(29)の身体をしつこく触っていることに気がついた。
窓側にいた女性は、男と窓に挟まれたまま声も出せず、首を横に振っていた。
「お姉さんが嫌がっているのでやめましょう」。50歳近く年上の男に声を掛けると男は「嫌がってない」「俺が痴漢みたいやんけ」などと強弁を繰り返した。野村君は二条駅で下車する予定だったが、そのまま乗り越し、男とやり取りを続けた。
「周りに人もいたし、男が暴力を振るってくれば、(乗客に)取り押さえられるだけ」と落ち着いて対応し、被害者の女性に声をかけ、やり取りを聞いて事態を察した女子高生グループがいた座席に案内した。
女性が座席から離れると、男は何事もなかったかのように寝たふりを始めたという。
電車が嵯峨嵐山駅に着くと、野村君はすぐに車掌に知らせ、駆けつけた同署員が強制わいせつの疑いで男を現行犯逮捕した。
野村君は、男が取り押さえられたのを見届けると、乗り越した分の切符を購入して戻ろうとしたが、署員に呼び止められ、感謝状の贈呈が決まった。
同署の署長室で行われた贈呈式で、鈴木署長から表彰された野村君は「うれしいけど、当たり前のことを当たり前にやっただけ」と照れ笑いした。
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