歌川国芳展に行きました
大阪市立美術館で開かれている「歌川国芳展」に出かけてきた。
私は歌川国芳について「なんか面白い絵を描いた人」程度の認識しかなかったわけで、それでも父が先日「なかなか面白かった」と語っていたので、見に行く気になったのである。職場からそれほど遠くないし帰りに寄り道できるくらいのところなので。ただ、天王寺界隈の駐車場事情は最悪だ。それは天王寺公園地下の駐車場が25分300円とかいう超ぼったくり価格なので、近隣の民間駐車場がそれに合わせて600円/Hくらいの料金を設定しているからである。すべてはそんなぼったくり料金を決めた大阪市が悪いのである。大阪市営だった駐車場は今は民間委託されてみんなタイムズの駐車場になっているが、ぼったくりはそのままだ。なぜ駐車料金を安くして路駐をなくすという発想がないのかとその役人どもの貧困な精神にはあきれるのである。
もっとも少し歩くつもりならば安い駐車場はある。早足で歩けばたいした距離ではない。1時間200円くらいのところもちゃんとあるし、ちょっと工夫すれば無料で車を置ける商業施設の駐車場もある。もっともその秘密の場所を私がここに書くと、せっかくの秘密がみんなに知られてしまうのでそれは書きたくない。
さて、その歌川国芳展だが、その精緻な作品に度肝を抜かれた。妖怪の描き方なんかも水木しげるの作品のようだったし、江戸時代の浮世絵作品であるとはとても思えなかったのである。もっとも水木しげるが先行作品として歌川国芳の絵を参考にしたのが妥当なとらえ方だと思うが。
題材の選び方といい、その大胆な構図といい、浮世絵というジャンルには収まりきれない可能性を秘めた天才絵師だったのが歌川国芳だったような気がするのだ。その作品の多彩さ、そして風刺精神という点で当時の社会に大きな影響を与えた存在だったのかも知れない。
出口のところで絵はがきなんかを売ってる中に、こんな文庫本が売られていた。なんと、歌川国芳の娘を主人公にした時代小説が書かれているのだった。読んでみよう。
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