江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

チンしてこんがり

 その昔、レンジでチンするチンチンポテトという商品があったことを思い出した。この「チンしてんがり」というのもそういう言葉遊び的な面白さを狙った商品かも知れない。こういう伝統は古典文学の中にも「物名」という修辞法のジャンルがあって、和歌の中に別の語句をうまく詠み込むというテクニックがあったのできわめて日本的であると言える。

チンしてこんがり焼き魚 小林製薬の“魔法”の紙パック
6月27日18時42分配信 産経新聞
 電子レンジのマイクロ波が当たると高温になる紙パックに、切り身魚を入れる。約3分間加熱すれば、焦げ目の付いた焼き魚が出来上がる。小林製薬の「チンしてこんがり 魚焼きパック」は昨年9月の発売以来、今年5月までの販売個数が二百万個(出荷ベース)を突破し、3億5千万円を売り上げた。1パックで2回使えるほか、捨てるだけで後片付けも要らない。小さなヒット商品は、社員のちょっとしたひらめきから生まれた。
 「電子レンジで魚を焼けたらいいのに」
 開発部の石野哲朗さんがふっとこんなことを口走ったのは、1人暮らしで自宅に魚焼きグリルがなく、焼き魚を食べる機会があまりなかったからだ。社内の倉庫で冷凍食品をレンジで加熱するときに使うシートを発見したとき、焼き魚の調理に応用することを思いついた。
 マーケティング部で開発企画を担当する十田哲郎さんに相談すると、十田さんは「焼けるかな」と半信半疑だった。しかし、研究所でシートを使って焼いてみた結果、うまくいった。経営トップが出席する新商品提案の会議で発表し、商品化が決まったのは昨年2月だった。
 しかしその後、試行錯誤が続く。「どうすれば毎日家庭で使ってもらえる商品になるのか」。十田さんは形や大きさの異なる、約40種類の試作品をつくった。行き着いたのが上下から挟み込み、熱を効率的に伝える現在の形だ。シートとの密着度を高めるためきちんと閉じられるようにロック機能を付けるなど、細かい部分に神経を使った。
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 この仕様で商品化に耐えられるかどうかを確かめる評価試験は、石野さんが担当した。スーパーで切り身魚を買い込み、どんな種類の魚でも焼けるかを確認していく。古いレンジや海外製のレンジで試すなど、何度も安全性を確かめた。
 評価試験とともに、技術開発部の青木誠さんが量産手続きを急ぎ、7月には商品として出せることが決まった。
 同社の新商品開発にかかる時間は、平均すると13カ月だという。これに対し、「チンしてこんがり 魚焼きパック」はおよそ5カ月。「これは売れる」という手応えと期待の大きさが社内の開発スピードを加速させたようだ。
 販売開始から売れ行きは好調で、第1陣として用意した90万個は10月下旬、品薄状態となった。マーケティング部の八木孝樹さんは「うれしい悲鳴だった」と振り返る。
 当初、想定した購買層は自宅にグリルのない単身者や、焼き魚を調理した後の片づけに不満を感じる30〜50代の主婦だった。
 しかし、ふたを開けてみると、「火をつけているのを忘れて焦がしてしまう心配がない」(八木さん)との理由で高齢者の人気が高かった。切り身魚を取り扱う業者から「販売促進につなげたい」といった引き合いが舞い込むなど、反響は予想以上に広がった。
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 4パック入りで315円。1つ約80円。「スーパーなどで調理した総菜の焼き魚は200円前後が多い。しかし、魚焼きパックならばできたてが食べられる。決して割高ではない」(同)との受け止めが多いという。共働きや単身世帯の増加はもちろん、健康志向の高まり、外食をやめて家で食事をする「内食化」の進展といった変化の波が、人気の源泉のようだ。
 今年3月には、一度に2枚の切り身魚が焼ける大判タイプと、同じ要領で鶏の空揚げが調理できる「チンしてこんがり から揚げパック」も販売。売り上げは好調という。
 不況に強いとされる日用品業界だが、深刻な消費不振は業績の足かせともなっている。生き残っていくには「チンして」シリーズのように機能性の高い、新たな視点の商品投入が求められる。
 開発チームをまとめる十田さんは、「新しい食の習慣を提案し続けたい」と話す。パイオニア精神で市場を切り開く同社の快進撃はまだ続きそうだ。(中村智隆)

チンしてこんがり魚焼きパック レギュラー 4パック

チンしてこんがり魚焼きパック レギュラー 4パック

 ちなみにこれがその問題のCM

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