捨てられたプーさん
こんな大きなプーさんが捨てられていた。幼稚園児よりはきっとでかいと思う。いやはや。
切腹してるし、かなり汚れているし、こうなるともう捨てるしかないのだろう。しかし、このプーさんは捨てられるまではどんなふうに扱われてきたのだろうか。どんな子どもたちがこのプーさんをかわいがったのだろうか。こんな巨大なぬいぐるみを買うのはどういう家だろうか。そんなことをあれこれと考えたのである。
「ぬいぐるみ」を人はなんのために買うのだろうか？
トイザらスに行けば、かなり安くなったぬいぐるみが所狭しと置かれている。ＩＫＥＡに行くと、ちょっと日本人の感覚からはかわいいと思えないようなカメやヘビやトカゲやカエルのぬいぐるみがある。
もうずっと昔、まだ大学生の頃につきあっていた女性が、私から「何が欲しいか？」と訊かれて、大きなうさぎのぬいぐるみを「これ！」と言ったので買ったことがあった。３０年近く前のことである。その後その女性とは別れてしまったけど、あの巨大なうさぎはどうなったのだろうかと何度か思った。もしかして、捨てられずにまだその女性の家にあるのか、あるいはとっくにこの世から消え去ったのか。
普通は捨てるよね。きっと・・・
捨てられていたプーさんは、もしかしてこれだろうか？
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どうも顔がかなり違うから別のプーさんのようである。
そういえばうちの次男、小さい頃いつもゴリラのぬいぐるみをそばに置いていたなあ。
あのゴリラはどうなったのだろうか。
汚れたぬいぐるみは洗濯してきれいにできるらしいけど、よほど慎重に扱わないとパーツが取れたり中の詰め物がはみ出したりするんだろうなと思う。おもちゃの修理を引き受けてくれるようなところでは、壊れたぬいぐるみも直してくれるのかも知れない。
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