江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

はたらく少年

 部活動の試合の付き添いに赴く途中、昼食を買うためにとあるローソンに立ち寄った。以前にもその試合会場に行く途中にそのローソンに寄ったことがあるのだが、そのときにおそらくは小学生くらいに見える子どもが、一生懸命にお弁当やパスタ、やきそばなどを棚に並べていたことを思い出した。どうせ買うならまたあのローソンに行こうと思ってクルマを駐車場に置いた。同じような時間帯、そして同じく学校が休みの日曜日という条件だったのだが、案の定そのローソンでは前と同じ男の子が手際よくお弁当類を並べていたのである。私は感心してその働きを眺めていたのだが、その子は並べる手を止めて「お客さん、早く選んでください」と無言で促している。「いや、そんなに急いでないから全部並べてみて、それからゆっくり選ぶから」と私は答えた。きっとその子の家が経営するローソンで、彼は家業を手伝っているのだろう。ただ、もしも私がここで店名を書けば、どこかの馬鹿が「労働基準法違反」とか「児童福祉法違反」と余計ないちゃもんをつけてきそうなので、詳しくは書かない。
 昔は子どもが家の商売を手伝うのは当たり前だった。しかし、今はそういう光景を眺めることはほとんどない。そのせいか、一生懸命にお弁当を並べているその健気な姿を見ていて、私はなんだかとても嬉しくなったのである。
 せっかくだからいろいろと余分に買ってみようと思って、その日の昼食もちょっと豪華にすることにして、それだけじゃなくて妻へのお土産とかいろいろと買うことにした。妻はローソンで売られている味付きゆでたまごが好きなので、それも買うことにした。50円で売られていたDOLEという紙パックのジュースもいくつか買った。お菓子もついでに買った。
 自分も確か小学生くらいの頃から家の商売を手伝っていたなあと思った。露天商だった両親を夏休みや春休みはずっと手伝っていたことを思い出した。夏は強烈に暑く、冬は寒く、そして仕事はなかなか大変だった。ただ、手伝いをすると母はちゃんとその分のお小遣いをくれたけれども。
 そう、昔は家がなんらかの商売をやってるところが多かったのである。ところが大規模小売店が登場して街の商店街は壊滅して、結果的にお店屋さんの子はほとんどなくなって、みんなサラリーマンの子になってしまった。大阪では普通の家のことを「しもたや」というが、これは「店を仕舞った屋」→「しもうた屋」がなまってそうなったのだという。なんらかのお店をやってることがデフォルトの状態であり、そうでない家は店じまいをしたから今は店ではないということだったのだ。
 親がはたらく姿を間近に見て育った子どもと、親がいつも家でごろごろ遊んでる姿しか見ていない子どもと、労働に対して感じる価値観は全く違うだろう。  
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