双子のチャート
マネックス証券の取引画面に「二銘柄対比」という機能がある。それを使って、建設機械の大手コマツと、タダノを比較してみた。するとこんなきれいな形の相似形のチャートが登場したのである。ここまできれいに重なるとは思わなかったのである。
それではどっちを狙えばいいのか。パフォーマンスを比較すると、タダノの最安値は１０／２９の３０９円である。そこから１１／５の高値４９７までの上昇率は６０．８％である。いっぽうコマツは最安値を１０／２８に７０２円と記録しているが、そこから１１／５の高値１３２０までの上昇率は８８％である。
誰しも低位株の方が値上がり時の利益は大きいと考えがちだが、この二銘柄を比べるとそうではない。明らかにコマツの方が上昇率が大きい。(もっともコマツには現在自社株買いという要素が地合以外に加わってるので、上がっても当然なんだが）
投資の時に面白いのはやはり、ボラリティのでかい銘柄、つまり値幅の大きい銘柄である。リスクもあるが、勝てたときの利益も大きい。
ただ、この二銘柄対比という機能は「こっちが上がれば必ずこっちも上がる」というふうに動く実際の取引に参考にすればきわめて有効である。両者を並べてみながら、片方が動き出したときに遅れて動くもう一方を売ったり買ったりすればいいわけだ。
このような双子銘柄がおそらく無数に存在するのだろう。それはベテラン投資家にとっては周知のことなんだろう。アマチュアの私が勝つためには地道に研究してそうした銘柄を発見して、絶好のタイミングを待つことしかないのかも知れない。
大暴落間違いなしと思った日に暴騰したり、暴騰間違いなしと思った日に暴落したり、今の相場環境は謎だらけである。しかし、毎日日経平均が５００円上下するということはそうそうあるものではない。そういう局面で「極端に下がったら仕込む」「極端に上がったらとりあえず利益確定する」を繰り返すだけでかなりの利益が出るはずだ。市場には安すぎる株がいくらでも転がっているのだから。
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