極楽イオンモール生活
朝から北京オリンピックのマラソンをテレビで見ていたが、それが終わると父は「これから化野の念仏寺に行く」と言い出した。それで父を車で最寄り駅まで送ってきたのである。その後は、特に予定がなかったのでのんびりと過ごすことになった。こんな一日は久しぶりである。
何も用事のない休日は、北花田のイオンモールに出かけて長時間過ごすことが多い。駐車場は２時間無料なので、２時間ごとにクルマを出し入れして無料で長時間置き続ける（←反則）紀伊國屋書店でのんびりと本を見たりしてすごす。お腹が空いたらてきとうにいろんな店で食えるし。
すると妻からメールが入る。「牛乳、醤油買ってきて！」というわけで、１Ｆのジャスコに行って１６８円の牛乳と、１Ｌで１２８円のトップバリューの醤油を買った。キッコーマンの醤油の半値くらいで売られている。こんなに安くて採算が取れるのだろうかと思うが、どうせ中味はたいして変わらないのだろうと思ってその安いトップバリューの方を買った。ジャスコ店内ではあちこちで実演販売をしている。ぞうすいうどんとか、カレーとか、変なものを小さなトレイに入れて配っている。それをそこら中で子どもが食べている。
この北花田のイオンモールでは、クルマをどこに停めるかが難しい。うっかり不便なところに停めてしまうと後が大変である。今はここの駐車場の達人となった私は、いつもレストラン駐車場という一区画にまで上がってきて、そこで停めることにしている。そうすると本屋にも近いし、帰りはそこから阪急の駐車場経由で一気に出口まで降りることができるので便利である。かなり駐車場の構造を理解してきた私は。今はどの入り口から入っても目的の場所にたどりつけるようになったのである。
たとえば紀伊国屋で本を読んでいて、そこでのどが渇いたとする。エレベータの乗り場の前には自動販売機がある。しかし、そこで１２０円で缶ジュースを買うのではなく、そこからエレベータで１Ｆまで降りればジャスコの食料品売り場がある。そこで６８円のよく冷えたカフェオーレを買い、エレベータで４Ｆまで上がって、そこにある椅子に座って飲み、自販機用に設置されたゴミ箱にその空き缶を捨て、そしてまた書店に戻る。時間は５分ほどよけいに掛かるが、５２円を節約することができる。５分と５２円、自分の普段の労働を時給に換算すれば、もっと高級を得ているわけで、その５分を無駄にせずに本を読んでいた方がいいような気もするのだが、そういうセコさは自分の本質かも知れない。
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