冷房とネクタイ
もしも職場に冷房が入ってなかったら、夏場にネクタイをしめるのは大変な苦行だっただろうと、がんがん冷房が効いて寒いくらいの部屋でつくづくと思う。公立高校に勤務していて、冷房なんてものがなかった夏場、自分はどうやって過ごしていたのだろうかと。
そうそう、自分は進路指導室の勤務が長かったのだが、あの部屋にはよく来客があるので冷房がはいっていたような、いやなかったような。図書館にだけ入ったのだったか、校長室にだけ冷房が入ったのか、冷房導入初期のことはよく覚えていない。ただ夏になるとどうしようもない灼熱地獄の教室で、能率の上がらない苦行を続けていたことは鮮明に覚えている。うちわを持ってる生徒も多かった。下敷きでパタパタあおぐ生徒もいた。女子校ではそのパタパタをスカートの中にまでするらしいと聞いたが、残念ながらそんな場面には遭遇しなかった。そのせいだろうか、公立高校ではネクタイ着用の義務なんてなかった。今勤務している私学では先生方はみなさんネクタイ着用なんだが。
日本のような高温多湿の国でネクタイ着用なんて実にナンセンスだと私は正直言って思う。そのために冷房の温度を下げてるわけで、これこそ地球温暖化の要因であるとさえ思えるのだ。ネクタイ着用で快適な温度は２１度くらいだろう。これが非着用なら２５度くらいにまで上昇するわけで、それだけ省エネになるというわけだ。
そういうわけで、夏場はユニクロの開襟シャツを愛用している。クールビズなんてかけ声倒れになってしまったような感じで、夏でもネクタイをしてる方がやたら多いのだが、私はできるだけ軽量素材で涼しそうなネクタイを探してなんとかしのいでいる。ちなみに写真のネクタイはそれぞれ、１００円ショップのキャン・ドゥーで買ったものである。
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