みんなの常識力テレビ
みんなの常識力テレビ - WiiというWiiのゲームをトイザらスの店頭で見た。単なるクイズというよりは、さまざまな社会生活上の知恵が学べるようになっている。冠婚葬祭のルールとか、社会通念上の様々な儀礼についても学べるのだからすごいぜ。
それにしてもなぜこんなにクイズばやりなのだろうか。確かに最近のテレビ番組はクイズばかりで、夜のゴールデンタイムにはどこかの局で必ず芸能人がそのお馬鹿ぶりをさらすお笑いクイズ番組をやっている。ああいう番組で視聴率がとれるということは、それだけ国民の知的好奇心が高まってるかというとそういうわけではなく、実際はそれらの番組もまた大量消費の瞬間的娯楽でしかない。
いまのクイズ番組のブームは単なる流行と言うだけで、国民の知的好奇心が上昇してるなんてことでは断じてないのである。それを勘違いしてはならないのである。おわかりだろうか。国民の知的好奇心はむしろ退化してるとオレは思ってる。宮崎県の場所を６割の高校生が答えられないなんてことを聞くと、むしろ国民は馬鹿の方向にまっしぐらに進んでるとしか思えない。
しかし、教養をゲームの新たな要素にしてくれたことだけは私は評価したい。WiiもＤＳも同様だが、マニアックなゲームではなくて、本来これまでこのようなゲームが守備範囲としなかったところに進出するという戦略で幅広い年齢層を取り込んでいるという感じである。それはＤＳで読める文学全集なんかを見たときにも感じたのである。
もしもこのDS文学全集がなかったら、おそらく「外科室」（泉鏡花）とか「オリンポスの果実」（田中英光）を自分から本を買って読む人はほとんどなかっただろう。そういう意味では文学の裾野を広げるという意味でＤＳは大きな貢献をしていると言えるのかも知れない。
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