帰宅時の憂鬱

　「憂鬱」という、通常手書きでは書かない、特に「鬱」の方は書けない人がほとんどだと思う文字が、表示されるから使われるようになったのもパソコンならではのことだと思う。いや、文字のことを話題にするのではない。通勤のクルマの中での過ごし方のことである。　
　仕事が早く片づいても、わざとのんびりすごして６時になってから職場を出るのは、ナイターの開始時間に合わせたいからだった。そうすると退屈しなくて済む。しかし、昨日阪神タイガースは全日程を終了した。もうナイターを聴きながら帰ることはできないのである。来年４月まで、帰りはとても退屈になってしまうのである。まあそんなときはＣＤの音楽を流しながら・・・ということになるのだけど。
　それにしてもこの通常のラジオ番組というのはなぜにかくもつまらないのだろうか。朝の道上洋三や浜村淳のラジオはそれなりに退屈せずに聴けるが、それ以外ははっきりいってひどすぎる。そんな低レベルの内容しかない番組を続けさせているスポンサーも何を考えてるのかと思う。私にラジオ番組を持たせて欲しい。ラジオで１時間枠くらいもらって、毎日特定のニュースを取り上げて言いたい放題に論評しつつ、野球やスポーツの話題も交えつつ、やらせてくれるならと思ってしまう。
　今日は夜８時過ぎにクルマを運転していたので、ラジオＮＨＫ第二の高校古典を聴いていた。その真面目で堅苦しい説明を聴きながら、自分ならこんなふうに説明するのにとか、自分ならこんな面白い番組にするのにと思った次第である。いつか自分が夢見ていることは、教育番組をまるでバラエティ番組のように笑いあり涙ありの世界にすることだ。伊勢物語や源氏物語を授業で教えていて、それで１時間の番組を作るとしたらどんな構成に・・・なんてことを考えてしまう。
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