クールビズの終焉

　７月から９月にかけてずっと私はノーネクタイのクールビズスタイルで通した。日本の強烈な暑さを思えばわざわざ冷房を強くしてネクタイを着用することほど不合理なことはないと思っていたので、ユニクロで買った開襟シャツなどを着ていたのである。しかし、今日から衣替えということで生徒たちが詰め襟の上着を着てくる日に私も久しぶりにネクタイをして上着を羽織って出勤した。それが自分の仕事着であるとはいえ、久しぶりなのでなんだか窮屈に感じる。
　昼間、やはり長袖シャツにネクタイでは少し暑いことに気が付く。でも教室の冷房はもうはいっていない。そういうわけでちょっと暑くて汗をかいてしまったのである。まだ２４度くらいはあるみたいなので、ちょっとフライングしたかなと思ってしまった。でも、明日からはもっと涼しくなるだろう。そうなるとちょうどいい季節がやってくる。このちょうどいい・・・というのは、スーツにネクタイで仕事をするのにちょうどいいという意味である。生徒に「制服をきちっと着なさい」と注意する以上（夏は生徒も開襟シャツだが）、自分がきちっとネクタイをして教壇に立つことは授業をするときのお約束のなるのかも知れない。
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　そのネクタイなんだが、お気に入りのものがあまりなくて・・・というか母がよそからもらってきてくれたりするヤツはどうも私の年齢にすると渋すぎるのだ。そういうわけでちょっと派手目なのを買うと妻が眉をひそめるのだ。うーん、悩んでしまう。だったら母が買ってきたりするのはというと、私から見れば「どっひゃ〜」という感じでとてもする気にはなれない。ちなみに私はふざけたネクタイが好きだ。一度街で見掛けたうなぎの柄のネクタイを買わなかったことを後悔している。クビからうなぎがぶら下がってるなんて遊び心満点だ。マリリンモンローのネクタイも見たことがある。あんなのをしていればかなりオシャレだと思ったのである。ちなみに私はウルトラマンのネクタイなら持っている。一番貴重なネクタイは「1989　BERLIN」と記された、ドイツ国旗の３色ラインの入ったネクタイである。これは新婚旅行の時にお土産用にたくさん買ったのだが、手元にはもう１本しかないのである。
　
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