カビキラー

　母がお風呂場の天井にくっついたカビを除去するために、脚立を持ち込んでカビキラーをかけていた。カビはすぐに広がってくる。おそらく高松塚と同じ種類だろう。黒カビである。高松塚みたいなところでも生えるくらいだから、我が家の風呂場のように湿気の多い場所にカビが生えるのは当たり前のことなんだが、除去するのはかなり困難だ。そしてカビキラーを使えない高松塚の困難さは想像を絶するものである。というか、どうやってこんなものを除去するんだ。とうてい不可能じゃないか。
　そのカビキラーの匂いを次男は「プールみたいな匂いがする」と言った。塩素臭が似ているということなんだろうか。そう考えるとプールの水もかなり肌にダメージを与えるものなのかも知れないなあ。

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