江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

試験監督

 私が勤務する学園では始業式の後いきなり実力試験である。そういうわけでこの二日間試験監督をしたのだが、実に退屈である。50分近く教室で生徒を監督するのは退屈だ。もちろんカンニングしようとする不心得ものがいたらしっかりと捕まえないといけないので、目を光らせておかないといけないし。そのひまつぶしにすることは、生徒が解いてる試験問題を自分も解くことである。これが数学や物理だといちいち紙に書いて考えないといけないのでやりにくいが、英語だったら読んでるだけでできるので退屈しない。どんな英文が出てるのだろうかと読むだけで時間がつぶれる。高校生の試験程度の英文ならいまでも辞書なしでほとんどわかる。なぜ単語力って衰えないのだろうかと不思議に思うが、たぶん生徒は必死で単語帳とかを作って覚えてるのだろう。自分の頭には受験勉強の時に覚えたことがそのまま刷り込まれている。数学も、物理も、化学も。
 あの膨大な記憶はその後ほとんど使われないまま、記憶の片隅にしまいこまれてきた。今でも問題を見ればすぐに思い出す。英文を読めば単語の意味はすぐに浮かぶ。たまにわからない単語があっても、前後の文脈から想像できる。後で辞書で確かめると自分の考えたとおりである。いつか自分がこの膨大な記憶を手放すとしたら、それは痴呆というものがやってきたときなんだなと思う。いつ自分にそれは訪れるのだろうか。
 これまでに一番役になったことは何かと訊かれたら、とりあえず「受験勉強」と答えることにしている。受験生諸君、そういうことだよ。





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